akkyの2拠点生活奮闘記

日本語教師 akky が大阪と岡山で2拠点生活を行います。 どういう経緯で2拠点生活をするのか? 実際にどんな準備をするのか? 生活がスタート後は日々の暮らしを綴っていきます。 ご連絡はこちらまで。 → akky.nikyoten@gmail.com 2拠点生活を考えている人はもちろん、都市にしろ地方にしろ1つのエリアでしか生活してこなかった人、特に若い人にもう一方の生活や両者の違いについて知っていただけると嬉しいです。

高校生支援

備前市のマイナンバー取得で給食費無料って方針、どう思う?

こんなニュースがありました。




これ、備前市が 小中学校の給食費を無料にしていたものを、来年度から世帯全員がマイナンバーを取得した場合にのみ適用されるっていうニュースです。

これを読んだあなたは、この方針に賛成?反対?


ちょっと話は変わりますが、この私のブログには「高校生支援」ってカテゴリーがあり、さらにその中に「思考の方法」ってジャンルも設けています。

これは、備前邸にバイトに来てくれていた当時高校生の男子たちをはじめ、それ以外にも私のエントリの中の情報や考え方などを面白いと思ってくれる若い世代の人のためのカテゴリーです。

なので、今回は施工の方法というよりちょっと一歩進んで「自分の意見を表明する」ってことがどういうことなのかを理解してもらえたらいいなと思って書いてみます。


私の意見は超明確。

結論から書くと、私はこの方針を全面的に支持します。

その理由を書いていきます。

理由1 マイナンバー取得の流れはもはや不可逆だから

国が積極的に自国民にマイナンバー取得を呼びかけ奨励する流れって、常識的に考えて可逆的だと思います?

こんなニュースがあります。




この事実、ご存じでした? 

今年(2023年)の1月6日の段階で、マイナンバーを所有する人は運転免許を所有する人より多くなってるんです。

しかも増加のペースが速い。

このぶんだと遅かれ早かれほとんど全ての国民がマイナンんバーを取得する流れになるんじゃないでしょうか?

もちろん、「絶対に取得しない!」っていうのも個人の自由だと思いますが、 日本人って自分の周りのほとんどの人が何かをやっていて自分がまだやってないと、「自分もやらなきゃ!」って不安になる国民なので、現在取得の拒否を頑張ってる人も、周りの人がみんな所有すれば大人しく同様の行動を取るんじゃないか、とは思いますけど。


理由2 実は市民は選べる立場だから

これ、結構理解していない人が多そう。 

っていうか、勘違いしている人が多いのかも。

今まで無料だった給食費が新年度から世帯全員のマイナンバー保有という条件ができたため、後出しジャンケン的に考えている人がいるのでは?

これ、そういうことじゃないんです。

まず、冒頭のニュースの中では、

12月末時点で備前市のマイナンバーの交付率は67.6%で、岡山県の市町村の中で最も高くなっています。

と書かれています。

ならば当然、備前市としては「マイナンバー取得は市民にとってハードルが低い行為である」という前提に立って考えるのも無理はないのではないでしょうか?

後出しジャンケンではなく、むしろ

そこまで行動ハードルが高くないことを条件に給食費無料を継続する狙いがある

と考えたほうが自然です。 

常識的に考えても「マイナンバー取得は無理難題」ですか?

その上で、忘れてはならないことは、(今のところ)住民はマイナンバーを取得するかどうか選べる立場であるってこと。

自治体といえども個人の自由意志を妨げることはできませんから。

つまり、

マイナンバーを取得しない自由は住民にある、とはいえ、その選択をした場合給食費無料というメリットを享受することはできませんよ

ってだけの話なんです。

考えてみたら、こういう状況に似たようなことって世の中にたくさんあります。

単純化すると、

A(利益)は欲しいけどB(義務や必要性のあることなど)はしたくない

といったようなこと。

例えば、

・痩せたいけど、暴飲暴食をやめる気もなければ運動する気もない

・一流大学に合格したいけど、苦手な勉強をするのは嫌だ

・管理職になりたいけど、何かあった時に責任を取りたくない

といったようなこと。

以前から書いているように、こういう関係をトレードオフと言います。

あちらを立てればこちらが立たず、的な。 

 
備前市の方針に対して、「公平さに欠ける」という意見もあるようですが、私は例えば3番目の例に挙げたような人が管理職になっているにも関わらず何かあったら部下に何もかも押し付けて全く責任を取らずにいる、というようなことのほうがアンフェアだと考えます。

同様に、マイナンバーを取得するという若干ハードルが高い行為を行った人と何も行っていない人を同等に扱うことのほうが不公平では?


☆☆☆☆☆☆☆


以上のような理由で、私は今回の備前市の方針に賛成します。

因みに、私は個人的にマイナンバーが普及したほうが日本社会全体のメリットが大きいと考えていて、その理由もいくつかあります。

ただ、それはあくまで日本全体にマイナンバーが普及したほうがいい意見の理由であって、今回の備前市の方針に対する意見とは関係ないので、書きませんでした。

このあたりの違いもきちんと「分けて」考えられるようになればいいなと。


今回書いたこのエントリの私の意見ですが、これが唯一無二の正解というわけではありません。

なので、異論や反論が出てくるのは当然でしょう。

それは重要ではなくて、誰かの受け売りなどではなく最初は稚拙であっても自分の頭で考えて、その結果自分の意見を持つってことが大事なんです。

今回はそのことも知ってもらいたかったので、こういうエントリを書いてみました。


あなたは今回の件について、どう思いますか?


以上、Akkyでした!


生き方ランキング 

バイト選びは戦略的に

新生活になり、アルバイトを初めて行うって方も多いでしょう。

そこで、今回はバイト選びについて書いてみます。


☆☆☆☆☆☆☆


最近、大学生の方達と接する機会が多いのですが、彼らはかなりの割合で

アルバイトを1か所でしか行っていない

んです。 

私はこの状況はめっちゃもったいないと考えます。

なぜなら、

他の選択肢が無いってことは、その仕事内容が自分にとって価値があるか、あるいは向いているかどうか分からない

から。 

つまり、

ジャンルの異なる仕事をすることによって、自分がどんな仕事にやり甲斐を感じたり楽しめたりするのかってことが分かる

んです。

基本的に、選択肢が他にないと、それが自分にとってどんな価値があるのかが理解できません。

この原則は他のことにも当てはまります。

例えば、居住地。

地元から一度も出たことがない人は他のエリアと比べることができないので、地元が自分にとって最適な場所なのかどうかが分かりません。

もっと範囲を広げて考えると、海外に住んだことがない人は日本を客観的に観たり他の国と比べることができないので、本当の意味で日本の長所や短所が分かってないんですよね。

日本のパスポートは世界最強と言われているにも関わらず日本人の70%が海外旅行すらしたことがないってデータもあり、そういう人は結構多いんじゃないでしょうか。

この点において、日本語教師はそのほとんどが海外生活経験者なので、一般の日本人とは異なり若干特殊かも、とか思ったりします。


☆☆☆☆☆☆☆


私は学生時代に、おそらく10個以上アルバイトを経験しました。

イタリア料理店のホール、家庭教師、テレアポ(今はさすがに存在しない?)、チラシ配り、家電量販店のスタッフ、バーテンなどなど。

これらのアルバイトを経験することによって、この仕事は自分には向いてないなとか、自分はこういう仕事には全くやり甲斐を感じないな、などということを理解していきました。

例えばテレアポは、仮に私の電話で契約が成立したとしても私への評価が高くなるなどということはありません。

もっと大きいのが、その仕事をしたところで何らかのスキルが上がるわけではない、ってこと。

私は一石二鳥的なことが好きなので、1日のかなりの時間を充てるバイトで何のスキルも身につかないってことが非常に勿体無いと考えます。

やはりお金を稼ぎながらスキルも身に付くっていうのが理想的。

この点において、日本語教師は私にとって非常に良いお仕事だったと言えます。

そして、同じジャンルの職業でも学べる職場と学びが得られない職場というのがあります。

飲食店などわかりやすいと思いますが、一流ホテルのレストランとそのエリアに競合がいないからってだけで商売が成り立っている設備投資も自己投資も全くしないようなお店とは天と地ほどの差があります。

ホテルのレストランについて書くと、フランス料理と和食とで特に学びが多くなりそう。

ワインや日本酒は種類が多く色々複雑ですし、調理法なども細かい違いがあったりしますし。

ちなみに和食は「煮る」系の調理法の種類が多く、一方のフランス料理は「焼く」系の種類が多いです。

こう考えると、中華料理は料理名がそのまんま料理の説明になっているので、学びという観点から考えると若干弱いかも。

サービスだけでなく将来飲食店を経営しようと思っている人は、私は個人的にそのエリアには存在しないジャンルの料理を提供している店でキッチンとして働くのもいいんじゃないかと考えています。

地方にはエスニック料理や中南米の料理、個人経営のハンバーガー屋、生パスタの店、すき焼きやしゃぶしゃぶ料理、料亭、ピンポイントのスイーツ店(フルーツ大福専門店など)といったお店が少ないという印象を私は持っています。

なので、そういう店を経営すれば競合がいないので、非常に有利なビジネスが展開できそう。

というわけで、そういうお店のキッチンとして働きながら、調理とその周辺のノウハウもゲットできるんですよね。


また、コンピューターのシステム構築の道に進もうと思っている人は、コンビニバイトも有効になります。

なぜなら、コンビニはシステムが利用されてる最前線の現場だから。

コンビニだったら、まあ大体どこの自治体にもありますし。


☆☆☆☆☆☆☆


このエントリの冒頭に書いたように、1か所でしかバイトをしないのは勿体無いです。

ただ、気をつけないといけないことが1つあります。

それは、最初に始めたアルバイトの職場は時間の経過や仕事の慣れと共に居心地が良くなってしまい、わざわざ他の職場で改めてキャリアをスタートするインセンティブが働きにくくなるってこと。

最初の職場が快適なのに、どうしてまた0から他の仕事を始めないといけないのかわからなくなってくるんです。

いわゆる現状維持バイアスと言われるもの。

この思考の癖には本当に気をつけたほうがいい。

なので、私のオススメとしては、最初のバイトで居心地良いと感じるまでには至っていないけれど、ある程度仕事の流れやどのタイミングで何をするのか、またモノが置いてある場所などが分かってくるなど業務的に慣れてきた段階で、敢えて他のバイトにもトライしてみる、ということ。


☆☆☆☆☆☆☆


時給や家から職場の距離、拘束時間や実動時間など、バイトを始める上で考えるべきことは色々ありますが、そういうことだけでなく今回のこのエントリのようなことも考えた上で、戦略的にバイトを選んでみるのはどうでしょう、というご提案。


以上、Akkyでした。

 
生き方ランキング 

コスト思考とコスパ思考

私は岡山の人と話をするとよく思うのが、値段が高いか安いかってだけで商品やサービスを購入するって意思決定をする人が多いなってこと。

口癖が「高(たけ)えわ!」なんじゃないかって人も。

本来コストは価格だけでなく、時間やお金も含まれていますが、そういう人は得てしてそういうことには無頓着です。

なのでこのエントリで定義する「コスト思考」っていうのは、価格だけで購入の意思決定をするという思考のこと。

例えば、近所のスーパーではニンジンが3本で128円で、車で15分離れたスーパーでは3本100円で売られていて、わざわざ往復30分かけて遠くのスーパーまでニンジンを買いに行くといったような思考のことです。

この人が例えば時給1200円の仕事をしている人だとすると、30分かけて往復するとその時点でマイナス600円になり、ニンジンを安く買えたとしてもトータルでは572円のマイナスになってるってことに気づかない人の考え方なんです。

こういう人は知らず識らずのうちに、高いリスクを取っています。

なぜかというと、例えば「安い」って理由だけで災害リスクの高いエリアに家を建てたり、脂質が多く化学調味料がたくさん使われている弁当を毎日食べたりしてるから。

怖いですね。


それと、私は岡山のお店が来るまでしか行けないような場所にあるのがなぜなのかずっと疑問だったのですが、




それは店主がコスト思考だからじゃないかと気づきました。

賃料などのコストのみを考慮した結果、超辺鄙な場所に出店し、リターンである客数や売り上げが今ひとつという結果になっているのかなと。


一方、コスパ思考の人もいます。

コスパというのは「コストパフォーマンス」の略で、飲食店の料理の値段と味を例にとって図示するとこんな感じ。

飲食店のコスパ


この考え方ができる人は、コストが多少高くてもそれに見合うかそれ以上のリターンが得られると感じれば納得します。

言い換えれば、価格が安いってだけでは意思決定しないってことでもあります。

図の飲食店の場合、コスパ思考の人が例えば真ん中の高いけど美味しい店で3500円のランチを食べたとします。

そのランチが有名シェフが作った有機栽培された野菜が使われているとても美味しい料理だったとすると、十分その価値を感じることでしょう。

ところが、コスト思考の人は3500円のランチってだけで選択肢から外してしまいます。

これ、どう思います?

コスト思考の人はどんなに資産があったり所得があったとしても、安さ第一主義であるため、大きなリターンが得られず人生において本当に価値があるものを手に入れることができないんです。

めっちゃ損してませんか?

つまり、安さだけを追求している限り、人生の満足感が得られにくくなってしまうってことでもあります。

そしてこのことが地方の人の所得の上昇を押さえつけている原因だと、私は考えています。

ちょっと規模が大きくなりますが、日本の失われた20年って、私たち日本人がケチケチとモノやサービスを購入しなかったり、購入しても安さを優先した結果、給料も上がらずさらに切り詰めるといった負のスパイラルに陥ってたってことなんですよね。

同様に地方のそのエリアに住んでる人が消費を渋ると、当然そのエリア住民の所得も頭打ちになります。

まあ私も、贅沢をしろとか分不相応なモノまで購入しろとは言いませんが、せめて安さだけでなく消費した時に得られるリターンである満足感なども考慮に入れて消費を見直してみてはいかがでしょう?

コストとコスパは分けて考えましょう。

でないと、自分にとって本当に価値があるものを手に入れられませんよ。


以上、Akkyでした!


生き方ランキング 

将来自分が住む場所を主体的に選ぼう

ここ数年の台風や台風は無関係な大雨の被害、どんどんすごいことになってきてます。

「線状降水帯」って言葉が一般的になってしまうほどに。

私はこの線状降水帯からは日本全国どこも逃れられないんじゃないかと考えています。

なので、まあどこに住んでも大雨による災害が発生する可能性があるとも考えます。

が、今後どこでも大雨が降るおそれがあると考えた時、私ならそこに住むのを避けるであろう場所があるのでそれについて書いてみます。

まずは、

山の斜面や麓

ですね。

先月の熱海の土石流は記憶に新しいですよね。




あと、2014年に起きた広島市安佐南区の土砂崩れも大変でした。




やっぱり、山の斜面に位置している住居や、家の裏がすぐ山みたいなところに住むのは怖いなと。

ただ、日本は国土の68%が山地なので、山を避けるとかなり住むところが限られちゃうんですけどね。

じゃー平野部だとどこでもいいのかというと、そうでもありません。

次に私が避けたいのは、

急速に開発された昔田んぼだった新興住宅地とその下流

です。 

田んぼって、日本の自然の中でものすごく色々なポジティブな役割を果たしてるのって、ご存知ですか?

特に、大雨時の洪水防止。

こちらのページをご覧ください。




すごくないですか?田んぼ。貯水する力がすごいんですよね。

そんな貯水力が大きい田んぼを急速に宅地化した住宅地に大雨が降ると、どうなるか分かりますよね?

水が溢れます。

なので詳しく書くと、そういう新興住宅地の特に海抜が低いエリアや、近くに河川がある場合その下流も住むのを避けたい。

西日本豪雨があり岡山県内で2番目に被害が大きかった平島ってエリアが備前邸の割と近くにあって、偶然会った畠田の自治会長に「平島って、もしかして昔田んぼばっかりじゃった?」って聞いたところ、「おう、そうじゃそうじゃ。」って言ってたんで、私のこの仮説は当たってたのかも。

それから、

車線が少なくすぐに渋滞しやすい道路しかない場所

も不安です。

これはやはり、何か災害が発生した時に逃げ遅れる可能性が高いから。

これは自治体のインフラ投資がどれくらいできているかによります。


ここまでは、どちらかというと都市部というより地方のことを想定してます。

だからと言って、都市部だったらどこでもいいのかというと、そうでもありません。

やはり単純に

大きい河川が近くを流れていて海抜の低いところ

も避けたい。

こちらのニュースも覚えている人が多いのでは?




近くを多摩川が流れていて、このエリアは比較的海抜が低いエリアだったようです。

もうね、タワーマンションの上の方の階に住んでて水道も電気もエレベーターも使えないなんて地獄ですよね。


ところで、大阪は市内の多くが埋立地なので、海抜が低いです。

なので、かつて織田信長が石山本願寺を滅ぼしてまで手に入れたかった上町台地(大阪城や谷町から天王寺にかけてのエリア)だったら、こういう心配はなさそう。

 
あと、都市部から備前市に話を移しますが、香登駅から近い備前市場あたりはちょっと大雨が降るとすぐ浸かるような海抜が低い場所だそうなので、そこも選ばないですね。


☆☆☆☆☆☆☆


地方の、若くても一人っ子男子や長男の人って、もしかしたら「先祖代々の土地を守る義務がある」とか「親が建ててくれた家には絶対自分が住まないといけない」などと思ってるかもしれませんが、その家の場所によっては命を落とすおそれも。

現在の日本は従来の日本とは気候が異なると考えたほうがいいです。一応日本は温帯ってことになってますが、夏の気温や雨の降りかたを考えると亜熱帯に近づきつつあると感じます。

つまり、もう今までの常識は通用しないってこと。

先月の大雨に関してTwitter上で、「古い神社の近くなら安全」っていうのがありましたが、それもどうなのかなと個人的には思います。

今までは大丈夫だった古い神社も、線状降水帯にモロに襲われたら無事でいられないように思います。


先述したように、今後日本のどこで線状降水帯が発生しても不思議ではありません。

なので、これからは自分が住んでいる場所を線状降水帯が襲っても大丈夫かどうかっていう視点で住む場所を主体的に選んだほうがいいのでは?っていうご提案。

それと、住宅を購入してしまうとそこから動けないため災害リスクは高まるので、そういうことも含めてどんな場所にどう住むのかってことを考えてみてはいかがでしょうか?


以上、Akkyでした!


生き方ランキング 

国際感覚がないとどうなるか

オリンピック盛り上がってますね!

運営的には準備段階でゴタゴタしてましたが、私は運営と競技とは分けて考えているので、テレビの前で選手の方々を応援してます。

そのゴタゴタの中で私が最も問題だと思ったのが、小山田圭吾さんの過去の障害者などいじめ問題と小林賢太郎さんのホロコースト揶揄問題。

これ、何が問題だか分かります?

小林さんの場合は解任になりましたが、小山田さんの時は「多大な貢献をしている」などと言って組織委員会は解任せず、結果大した問題ではないって認識していたことが明らかになり、結局小山田さんが自ら辞任することになったんですよね。

私は両氏の行動自体も問題だと思いますが、それよりも深刻なのが

組織委員会のメンバーの国際感覚のなさ

だと考えます。 

もうね、欧米の常識では障害者を差別したりホロコーストを揶揄したりなんてありえないことなんです。

若気の至りでは到底済まされません。

それを世界の平和の祭典オリンピックの開会式の演出のメンバーに、過去であろうがそういう行動をとった人がいると分かった段階で解任しないなんてありえない。

欧米では差別など人権に関わる問題は超センシティブになってる。
 
にもかかわらず、組織委員会のメンバーにはその認識がなかったってことなんですよね。

国際感覚が致命的に欠如しているとも言い換えられます。

こう考えたのは私だけではなく、Twitter上には同じような意見が多く挙がっていました。


☆☆☆☆☆☆☆


ではどうすればよく大学のパンフレットなどに見られるように「国際感覚を身につける」ことができるんでしょうか?

英語を習得する?

よく「国際感覚がある = 英語ができる」って勘違いしてる人がいますが、残念ながら英語ができるだけでは国際感覚は育ちません。

ではどうすればいいのか?

端的に書くと、留学するのが一番ですね。今の状況下では難しいですが。

コロナが終息したら、海外留学するのが最も手っ取り早い。

これ、旅行ではダメです。そこで生活しないと意味ないので。

あと、留学しても同国人で固まってる人がいますが、これも無意味。

できるだけ日本人がいないエリアに行くのがオススメ。その方が語学習得も速いですし。

私は日本語教師をしながらオーストラリアに約1年住んでいたんですが、その時あることに気づきました。

よく道路の車道と歩道って、歩道の方が一段高くなっていたりするものですが、オーストラリアの場合は両者の間に傾斜がつけられていたんです。

こんな感じ。

オーストラリア 車道 歩道

画像でいうと赤い部分ですね。

で、これは多分車椅子の人のため用だなって思いました。 

車椅子で移動する人のために非常に配慮されてるんです。


今回このエントリをこちらのブログに書いたのは、地方は特に国際感覚的に遅れていると思うから。

例えば、障害者への配慮って文脈だと、こちらのエントリ。




大阪は例えば備前市よりは障害者に優しい都市なのかもしれませんが、以前教えていた香港人女子によると「大阪はエレベーターもエスカレーターも少なすぎるから、足の悪い母を呼べない。」とのことでした。

香港基準では、まだまだ配慮が足りないといったところでしょうか。


あと私が2拠点で行き来していた時に感じたのが、まだまだ女性の地位が地方では低いってこと。

家父長主義的な傾向がまだまだ強いんですよね。

家事も育児も妻が行うのは当然で、子供の送り迎えも夫が行うのはみっともなく妻の務めであり、もっと保守的なエリアに行くと子供を保育園に預けること自体タブー的なところも。

こういうところで育ちそれが常識であると思い込んでしまうと、国際感覚とはかなり乖離したまま成長してしまうことに。

ではどうすればいいのか?すぐに留学ってわけにもいきませんからね。

私の提案は、そういうエリアに住んでる若い人は

Twitterで情報収集をすればいい

ってこと。

おそらく地方の若い人って、Instagramは積極的に活用するけど、Twitterはアカウント持ってるだけですみたいな人が多いのでは?

しかし、Twitterって世界的な企業やそのCEO、メディアが色々と発信しているプラットホームなんです。

だから、Twitterではあまり発信したくないって人も、情報収集だけすればいい。

メディアでいうと、BBCやロイターなどをフォローしてそのツイートを読めば、日本のメディアの報道とは異なる視点が得られたりします。

ただ、それには英語力が必要。

私が前述したように英語を身につけるだけでは国際感覚は育ちませんが、英語を仲立ちとして情報を得るためにある程度の読解力は求められます。

まあ報道に使われる英語の語彙や文法って、比較的平易でわかりやすいものが多いので、そこまで高度な英語力は要求されません。

この辺は首相の演説やニュースで難しい語彙が使われる日本とは違いますかね。


というわけで、「自分が住んでいるエリアは保守的かも」などと思ってる地方の若い人は、Twitterなどでできるだけ海外の情報を得るといいんじゃないかな、って思います。

それと、この国際感覚については、また経済的な視点でエントリを書こうと思ってます。


以上、akkyでした!


生き方ランキング 

昔、私が受験する大学を選んだ基準

前回、こんなエントリを書きました。




まあそうは言っても、今すぐ家族や先生、友達に「私は大学に現役では進学しません。」って言ったとしても、その人たちが昔の価値観しか持ってなかったり大学の現状をよく知らない人だったりした場合、かなりの確率で反対されます。

まあそういう人じゃなくても、あまり理解はしてくれないでしょうね。

そして、「大学に進学しようと思えばできるけど、現役で進学してもその価値はあまり享受できないという考え」は、特に地方の大人には理解しにくいかもしれません。


というわけで、 周りの人の圧力で大学進学を余儀なくされる人も現実には多いと思うので、役に立つかどうかはわかりませんが、私が大学に進学しようと考えていた時の、大学を選ぶ基準を書いてみます。


まず最も大切だと思われているのが、自分が最も興味があるジャンルが学べるかどうか、です。

自分が学びたい学部や学科があるかどうか。

これ、私は個人的に半分賛成で半分不賛成(反対ではない)です。

賛成の理由は、そもそも学びたいこともないのにただ大学に行っても意味がないと思うから。

とはいえ、18歳そこそこで大学で何が学びたいかがはっきり自分で把握できてなくても責められないよね、とも思うんです。

それに、受験の段階では学びたいことがはっきりしていると自分で思っていても、いざ大学に入って一般教養などで自分の興味外の学問に触れて、「やっぱり私はこっちを学びたい」ってことも往々にしてありますし。

実際私の場合も、「社会学」って大きなくくりでは同じなんですが、社会学部に入ろうと思った学問と卒論で書いた内容は全く異なるものでした。

なので、学部や学科はあんまりガチガチに決めなくても、現在の自分が少しでも興味がある分野であればいいと思います。

これは、当時の私ではなく現在の私からのアドバイス。

そして、当時の私の大学選びの基準について書くと、

将来自分が結婚して子供が生まれ、子供に出身大学を聞かれた時も存在しそうな大学かどうか

でした。 

現実的には私は結婚してませんが、結婚していたと仮定します。

当時だと男性の初婚年齢の平均って28歳くらいだったと思うので、その歳に結婚し2年後の30歳の時に子供が生まれていたとすると、その子供は今そろそろ高校受験について考え始める年齢になっているはず。

そういう時期って、親の学歴を気にしませんか?

幸い、私が卒業した大学は現在も存続しています。

で、数年前の平均初婚年齢が男性31.3歳なので、今の18歳男子の平均初婚年齢っておそらく32、33歳くらいじゃないかと。

なので、今の18歳男子が33歳に結婚し2年後に子供が生まれ、中学生になるのが30年後。

今2021年なので、30年後といえば2051年。

その時点で、日本の大学はどのくらい残ってるでしょう?

総務省の推計(我が国における総人口の長期的推移)によれば、2050年の日本の人口は1億人を切って9515万人で、高齢化率39.6%です。5人のうち4人が65歳以上。

おそらく都市とか地方とか関係なく、私立大学は一部の有名大学を除いてかなりツラそう。

今の時点で入試倍率が1を切ってる大学はいうまでもなく、一応見かけ上は1.5倍や2倍であっても日本人が志願せず外国人留学生を多少優遇してその数字をキープしてる大学もあったりするので、そういう大学は30年後も生き残っているかどうかはかなり疑わしい。

ちょっと話を戻して、なぜ子供に聞かれた時に存続してそうな大学かどうかを基準にしたかというと、単純にその時に大学が存在してなかったら、悲しいし格好悪いから。

企業もそうですが、やはり組織が長年生き残っているっていうのは、それなりの価値があるからです。

逆に考えると、人口が減ったって理由だけで無くなっちゃう大学っていうのは、それだけの価値しかなかったってこと。

人口が減ろうが増えようが、例えば早稲田大学なんかだと受験する人がいなくなるってことは考えられません。

もっと書くと、日本は人口が減少しますが世界的には増えて行くので、価値を落としにくい海外の大学に目を向けてみるのもいいかもしれませんね。


あ、ちなみに私は日本には大学が多すぎると思っているので、大学が淘汰されるのは自然の成り行きだし当然のことだと考えてます。


というわけで、ちょっと普通は大学選びの基準にしないような、当時の私の考えを書いてみました。


以上、Akkyでした!


生き方ランキング 

コロナが終息したら、大学進学しますか?

以前、こんな記事を書きました。




で、その後の岡山の大学の動向を見るにつけ、この選択は妥当だったかなと考えています。 




なかなか100%の対面授業にはできないっていうのが現状なんでしょうが、それだと授業以外の大学の価値が享受できないんですよね。   

私は個人的に、大学っていうのはもはや授業以外の価値の方が高いと考えています。


まあワクチン接種も始まり、今後コロナの新規感染が減っていくのかもしれません。

もしそうだと仮定すると、現在中学生のあなた、3年生の時点でストレートに大学に進学しますか?

これ、私だったら大学進学をするって選択はしません!

なぜなら、こちらの記事が理由。




これ、やばくないですか?迷走しまくってます。

そもそも必ず正答が存在する選択問題とは異なり、自由さが許容される記述式の問題の採点は、採点者が本当に賢くないと成立しないんですよね。

この記事の中で気になるのは、受験生に求められているのが「自分の考えを論理的にまとめる力」であり、記述式と英語民間試験への反対意見に「地域格差や経済格差の問題が解決されていない」って部分。

前者に関しては、地方の高校生の中にも「自主性を尊重して育てられている子供」もいるとは思いますが、うちに来ていたバイト君たちと話をする限りでは「これをしちゃダメ。あれをしなさい。」といった感じで育てられて来てる印象が強かったです。

私が高校生だった時よりも、家庭での制約が多い印象。

さらに、地元高校の先生方の振る舞いなどの様子を聞くにつけ、学校でも私たちの頃より不自由なんだなって感じました。

そうなると、自分なりの意見を持つってこと自体が難しくなるんですよね。

なぜなら、自分の意見を持つためにはある程度の自由さが必要だから。

「あれをしろ!これはするな!」って指導方法では、基本的に怒られないことが優先されるため受身な姿勢になり、自分なりの意見を持ちそれを表明するっていうスキルは育ちにくくなります。


さらに気になるのが、経済&地域の格差問題。

これって逆に書けば、

地域的、経済的に不利な高校生はこの共通テストで芳しい結果を得られない

ってこと。

これは私の憶測ですが、

都市部の裕福な家庭の子供は有利になる

ってことなんじゃないかと。

現に東大に合格する子供の親の年収って高かったりしますからね。


このような問題が解決されていない大学共通テスト。

じゃー1年経ったら万事解決されてるって思います?

私にはとてもじゃないけど、まだまだ道のりは長いって思います。


というわけで、私が今中高生だったら、大学進学は目指さずにおそらく就職するなり起業するなりします。

その後、もし大学に進学して学ぶ必要性を感じたら、社会人入学をするでしょうね。

なぜなら、

バックキャスティング思考(ゴールを設定して、そこからの逆算で何が必要かを考える思考法)

で考えられるから。

ぶっちゃけ私は、

みんな大学に行くものだから、学びたいことはよく分かんないけどとりあえず大学進学しとこう

って程度の動機で進学しました。
 
でもね、18歳そこそこで本当に自分が学びたいことなんて分かんないですよ。

一応私は社会学部に進学しましたけど、おそらく今の私だったらまた違う選択をしてたかもしれません。

人の興味って、その時々で変わりますしね。

なので、私のオススメとしては、社会人になってみて「これにすっごく興味があるけど、大学に行かないと学べない!」ってものが出て来て初めて大学に入る、っていう選択。

多分その方が、何の気なしに現役で大学進学するよりも得るものが大きい。


とはいえ、大卒って肩書きが必要になってくることもあるでしょうし、こういう話を中高生が親にしても理解されないことも多いかも。

なので、次回は大学進学が避けて通れないケースしか選択肢がない場合もあると思うので、私が高校生だった時の「受験する大学の選び方」について書いてみたいと思います。 

私が高校生だったのはもうかれこれ30年近く前ですが、この大学の選び方については現在でも使えるんじゃないかと思うので。


以上、akkyでした!


生き方ランキング 

ジモトに居続けるリスク

前々回のエントリ




では、すぐに続きを書きますと書いていたにもかかわらず、一度備前焼づかいが挟まっちゃいました。

申し訳ないです。

ということで、今回は前々回の続きを書きます。 


☆☆☆☆☆☆☆


ここ最近、1日1冊本を読んでいて、その中で若い人がアウェイに出て行かずにずーっとジモトにい続けることにはリスクがあると思わせてくれる本があり、私も共感できるのでエントリに書きます。

まずはこちら。

エンリコ・モレッティ著 年収は住む「ところ」で決まる 雇用とイノベーションの都市経済学


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楽天ブックス

年収は「住むところ」で決まる 雇用とイノベーションの都市経済学 [ エンリコ・モレッティ ]
年収は「住むところ」で決まる 雇用とイノベーションの都市経済学 [ エンリコ・モレッティ ]


楽天KOBO
 
年収は「住むところ」で決まる 雇用とイノベーションの都市経済学【電子書籍】[ エンリコ・モレッティ ]
年収は「住むところ」で決まる 雇用とイノベーションの都市経済学【電子書籍】[ エンリコ・モレッティ ]


この本の著者はアメリカ人なので、内容も当然アメリカ国内の話。 

でもね、これって日本にも当てはまるんじゃないかと思うんです。

なぜなら、私が2拠点生活をしていて痛切に感じるのは

都市は地方より圧倒的に職種の数が多い

ってこと。

まあ大阪も、東京ほど多くはないとは思いますが、少なくとも岡山と比べるとはるかに多種多様な職種があります。

なので、岡山だと給料が高い職種といえば公務員だけど、大阪だとそれよりはるかに高い報酬が得られる他の職種が存在したりするわけです。

そして、そこには学歴も絡んできます。

この本の中にも大卒っていう学歴が多い地域はそうでない地域に比べて、ニューワーク(10年前には存在していなかった仕事。例えば、ITマネージャーやチャットルーム司会者など)に就いている割合が多く、その給料もずっと高いと書かれています。

また、アメリカでは学歴は「移動」の行動ハードルの高さにも反映されているようで、

生まれた州を出るのは、

・大卒は50%
・高卒は27%
・高校中退は17%

とのこと。

もちろんお国柄もあり、アメリカ人は移動にあまり躊躇しない国民性で50%の人は5年に1度引越しをする一方で、イタリアでは18〜30歳の男性82%が実家で暮らしているということです。

まあこの辺りは、国の経済事情、特に失業率も絡んできそうではありますが。


しかしながら、高学歴な人ほどジモトから出るという傾向は顕著で、「あなたは出身地に強い結びつきを感じますか?」という質問に対して、「No」と答えた人が多かった国はフィンランド、デンマーク、オランダなど教育レベルが高いと言われている国だったんですよね。


こう考えてくると、学歴が高くそのぶん高い年収も望めそうな人はジモトから出る傾向がある一方で、そうでない人はずっとジモトに留まり続けるってことなのかなと。

あ、ちょっと注意しておきたいのが、日本の大卒とアメリカの大卒とではその価値が異なるってこと。

誤解を恐れずに書くと、アメリカの大卒の人はそれなりの競争を勝ち抜いてきた知的レベルが高いと保証された人材である一方、日本の大卒はその限りではないんですよね。

現在日本は、一部の大学以外は「全入時代」と言われてますから。


☆☆☆☆☆☆☆


それから、もう1つ紹介したい書籍がこちら。

長倉顕太著 移動力


Amazon

移動力
長倉 顕太
すばる舎
2019-04-11



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移動力
長倉 顕太
すばる舎
2019-04-11



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移動力 [ 長倉顕太 ]
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移動力【電子書籍】[ 長倉顕太 ]
移動力【電子書籍】[ 長倉顕太 ] 


こちらの書籍はザックリ書くと、 

1箇所にとどまらずに移動し続けることにどんだけのメリットがあるのか

をひたすら書いた本です。 

あまり小難しい内容ではなく日本語も平易なので、1時間半か2時間くらいあれば全部読めます。

著者としては「移動することのメリット」について読者には理解して欲しいと思ってたと思うんですけど、私はむしろ「移動せずにジモトにいることのデメリット」をひしひしと感じてしまいました。

ジモトに留まり続けることで発生してしまう機会損失(何かができる状況なのにそれをしないことによって発生する損失)がかなり大きいなと。


まあ、このコロナ禍で気軽にあちこちを行ったり来たりするのは難しい状況ではありますが、コロナ後を見据えて、特に地方の若い人には「ジモトに居続けるリスク」について考えてもらえたらいいなって思います。


地元志向の若い人、本当にそれでいいんですか?


以上、akkyでした!


生き方ランキング 

できるだけ若いうちにアウェイに身を置く意義

タイトルのアウェイっていう言葉の私の中の定義は、

ホームや地元ではなく、自分のことを知らない人たちだらけの、変化を好まない人にとっては居心地の悪い場所

のこと。 

私は、例えば地方の高校生なんかもできるだけ若いうちにアウェイに行ったほうがいいと考えています。

ただ行くと行っても友達と観光に行くよりは自分1人だけで公共交通機関を利用し、観光地ではないエリアを巡るほうが意義深いし、願わくは地元を出てアウェイエリアで生活するのが望ましいです。

私自身を振り返ると、初めてアウェイに身を置いたのは高校生の時。

私が住んでいたのは岡山県の当時は郡部で、進学した高校は岡山市内。岡山駅からJRで1駅のところ。

地元から同じ高校に進学した友達もいましたが、クラスが違っていたので、クラスメイト全員が初めて会う人たちって状況。

岡山市内同じ中学から来てる人もいたのですがそういう人は少数で、初日から1週間くらいは教室はシーンとしてました。

最初は誰も知り合いがいないクラスに入ることの心理的ハードルは高かったし、授業が始まっても気詰まりではありましたが、何日か経てば座席の前後の生徒や左右の生徒などと話すようになり、じきに他のクラスメイトとも関係ができていきました。

次にアウェイに飛び込んだのは、大学進学の時。

私にとって地元にずっといるってことが窮屈すぎて耐えられそうになかったので、敢えて岡山県外の大学しか受験しませんでした。

岡山県外どころか中国地方の外に出たかったので、関西の大学に進学。

この時のアウェイ感ハンパなかったです。

まず言葉が違いますからね。

それに人口規模も違うし、公共交通機関の数や便利さも、それから飲食店や商業施設の数や種類、それと仕事の数や種類も地元とは比べものになりませんでした。


そんなアウェイ感の中大学生活がスタート。

でも私は既に高校生の時に「初対面の人に話しかける」スキルはゲットしていたので、大学のオリエンテーションか何かの時に近くにいた性格の良さそうな人に話しかけ、コミュニケーションしていました。

まあその大学は当時珍しかったのですが、「教養演習」というゼミに似た授業があり学生メンバーが固定されていたので彼らとも友達になりやすかったということもあります。

というわけで、できるだけ早い段階でアウェイに出る1つ目の意義は、

コミュニケーションスキルが磨ける

ってこと。 

これを読んでいる人の中には「初対面の人に話しかける」ってそんな大したことないじゃんって思う人もいるかもしれませんが、特に若い頃は一度もホームから出たことのない人にとっては超ハードルが高いことなんです。まあ個人の性格にももちろんよりますが。

もちろん、予め会う相手の情報を知っていたり、会うことが決まっていたり、マンツーマンとかいったケースであれば大丈夫でしょうが、それ以外の状況だとちょっとキツい。


それと、2つ目の意義は、

視野が広がる

ということ。

やっぱりずーっと地元しか出たことがない人は、そこが世界の全てだと思い込んでしまい「自分たちとは視点や思考が異なる人がいるかも」という想像力が働かなくなります。

2拠点生活をしていて顕著に感じるのは、「相手は全員自分たちと同じように考え行動する」って思われちゃうこと。

例えば小売業でいうと、もちろんお店に来るお客さんは全員車で来てると思ってるし、安ければ安いほど喜んでくれるって思っていて、そうじゃない客がいるかもなんて考えが思い浮かびもしないんだろうなって思わされる経験を何度もしました。

それと、外の世界に目が向かないから、その内側にいる人は目の付け所が内向きになり、パイを取り合うケースが増えます。

なので同じ市内でも、「あのエリアには負けたくない」的な思考になり、パイを増やすにはどうしたらいいかって発想になりにくくなっちゃう。

その結果、共倒れになる恐れも。

それと大人になるとわかると思うんですが、若い時って今考えると非常に小さなことで何日も悩んだりしますが、これも視野を広げれば「他にも同じことで悩んでる人がいるんだ」とか「もしかしたら大した悩みじゃないのかも」などと気付ける可能性が高まります。


それから、最後の意義は、

変化に強くなる

ってこと。

若いうちにアウェイに身を置くっていう変化を経験しておけば、それ以降変化耐性が身につきます。

例えば、小学校低学年の子が自転車に乗る練習をするのと、今まで一度も自転車に乗ったことがない50歳の人が練習するのとでは、後者の方が圧倒的に恐怖感を感じると思われます。

それと同じで例えば会社で他の地方に転勤を命じられた場合、高校卒業のタイミングとかで地元を出た人と、冠婚葬祭や旅行で東京や大阪に行ったことはあるけど基本的に地元以外で生活したことがない40歳では心理的な負担は全く異なります。

もしかしたら後者の人は地元から出るのが嫌すぎて、その会社を辞めてしまう可能性だってあるんです。


以上3つの意義があると私は考えているので、若い人はできるだけ早くアウェイに身を置いた方がいいんじゃないでしょうか?


それから、次回はこの内容の続編的なエントリを書こうと思ってます。


以上、akkyでした!


生き方ランキング 

私が今高校3年生だったら選択する進路

今回のコロナの影響で、日本社会も大幅なパラダイムシフトが起こると考えられます。

働き方、住まい方、旅行などで大きな変化がありそうです。

しかし、私が最も大きく変化するのは「教育」特に大学教育ではないかと考えています。 

従来の教育現場では、学習者が学校というハコに集まり、クラスという集団に対して教育を行なっていました。

なぜなら、それが最も効率が良かったから。

ところが、今回の新型コロナでそれが困難に。

基本的に朝から晩までメンバーが同じ高校までの学校とは異なり不特定多数の学生があちこちに移動する大学では特にそうで、大学の中には対面授業に戻すことに慎重な大学もあります。

となると、全授業のかなりの割合がオンラインになる可能性もあるわけです。

って考えてくると、

じゃー大学の価値って何?

って話になりませんか?

こんな記事があります。




こういう声に対して、大学は返還を拒否しています。 

このエントリを読んでるあなたは、どちらを支持しますか?

私は学生を支持します。

なぜなら、学費の中には「人的ネットワークの構築」も含まれていると思うから。

特に入学の難易度が高い学校。

厳密には大学ではなく大学院ですが、ハーバードのMBAの資格が取れるビジネススクールなんかは、通ってる学生の大半がビジネスパートナーとは言わないまでも、それに近い人的ネットワークを求めているからこそ、それも込みで高額な学費を払うことを厭わないんじゃないかと私は考えます。

つまり、このような大学や大学院は質の高い人的ネットワークが築けるってことに価値があり、大学側もそれを理解した上で学費のプライシングを行なっているのでは?


ところがオンライン授業がメインになってしまうと、横のつながりを得られにくくなってしまいます。

実際に、大学に入学したもののクラスメイトの顔も名前も知らない、っていう嘆きをSNSなどで見かけたりします。

なので、全額ってわけにはいかないかもしれませんが、半額程度は返還してほしいと私が今年大学1年生だったら思うだろうなと。


というわけで、一応私が進学希望という前提で、今私が高校3年生だったら選択するのは、

今年は大学進学を見送る

ってこと。 

おそらく親を拝み倒すか自分でバイトをするかして学費を工面し、予備校に通って1浪するのかなって思います。

もちろん進学を1年先伸ばしにしたからといってコロナが終息しているとは限らないし、それどころかさらに感染が拡大している可能性もあります。

ただ、政府はまだ認めてはいませんが、新聞社各社は現在が「第3波」だと言い出しました。




そんなあまりにも先行きが不透明な中進学するのは、私は躊躇してしまいます。

今の状況では進学するのにちょっと勇気が出ないっていうか、一歩踏み出せないっていうか。


もちろん、今年度進学するって人はそうすればいいと思うし、私もこの考えを押し付けたいわけではありません。

そうではなく、もしこのエントリを読んでくれてる高校3年生の方がいたら、私の意見も踏まえつつ自分のアタマで考えていただけたら幸いです。


以上、akkyでした!


生き方ランキング 

今の高校3年生、本当に今年度中に大学進学しますか?

ちょっと今回の新型コロナのことは別にしても、私が今現在高校3年生だったら大学進学しないかもなって思っていて、コロナ禍で一層その思いは強まるばかりです。

というわけで、今回そもそもなぜ大学進学を選択しないのかにコロナ禍の影響も加えて書いていこうと思います。


1 投資額に対してリターンが見合わなくなってきてる

投資って経済学的な文脈では、将来有望な企業の株などを買い資金を提供し、その企業が成長したら配当金などの形で投入した金額以上のリターンを得るというものです。

これを大学進学に当てはめて考えると、入試のテスト代(3万円)、入学金(30万円)、(私立文系だと)授業料&諸経費(年間100万円×4年)って考えると、卒業までに大学に払うものだけでざっと433万円程度かかります。

これに加えて教科書代、サークルに入るでのであればその経費、などなどが加わります。

これ、何年で回収できるんでしょう?

ここ最近問題になっているのが、奨学金を借りて大学進学したものの、非正規でしか就職できず奨学金の返済ができなくなってしまうっていうケース。

これ、明らかな投資失敗事例です。

かつて大学の数も少なく、ホワイトカラーがエリートだった時代は、大学に進学し卒業することで (当時は中小企業でも)成長する可能性が高い企業に就職できたり、官僚になれることが確約されていた時代がありました。

まあそもそも、今と違って人口も増加していて日本のマーケット自体が拡大してましたしね。

ところが、今はどうでしょう?

大学が増えすぎたのと若者の人口減少があいまって、今や選ばなければ大学全入時代になったとも言われています。

そんな時代に大学に入れたからといって、その他大勢になるに過ぎず同学年の他者と差別化できるわけではありません。

そらリターンもほぼありまへんわ。

「大学を出ないと大企業の会社説明会に呼ばれない」って意見もあると思いますが、それは大企業の採用試験を受けるスタートラインに立っているだけで、採用が確約されてるわけではありません。

だいたい会社説明会なんて、大したことが話されてるわけでもないので、行かなくていいとは思いますけど。

っていうか、大学進学を大企業に就職するための手段であると考えている人は、大企業の採用試験を受けることと433万円が見合いますか?ってお話。


2 仮に現在「ほとんどの人が大学に進学しない時代」であっても進学しますか?

まあこれについては、当時高校3年生だった私もそうだったので、そう考えるとあまり偉そうに書ける立場ではないのですが、当時と今とでは状況が相当変わっているので書いてみることに。

私結構な割合で思考停止してる日本人って多いと思っていて、そういう人の思考や行動の大半が

他の人もやってるから

そうするのが普通だから

なんじゃないかと。

なので敢えて、「大半の人がそうしないことであっても、あなたはそれを行いますか?」って問いたい。

先ほどもその他大勢って書きましたけど、大勢の中に埋没する選択をなぜわざわざするんだろう?って思わずにはいられません。

私が高校生だった時とは状況が異なるっていうことを書きましたが、当時はまだインターネットが日本で普及する前の時代。

ところが、現在はネットが4Gから5Gに移行するほどの時代で、インスタなんかで普通の高校生が何十万人もフォロワーを獲得できる時代です。

多分そういう人たちって、大学とかに進学しなくてもいくらでもビジネスチャンスがあるはず。

なので、「稼ぐ = 組織に入って月給をもらう」、「そのためには大学進学しかない」って考えに固執する必要もないのかなと。

時代は確実に変わってきてるんです。


3 現状の大学に行きたい?

コロナがいつ終息するのか、誰にも分かりません。

なので、将来どうなるかみたいなことを考えてもほぼ100%無駄です。

一応文科省はこんな方向性を打ち出してますが、




ほぼメンバーが固定化された高校までとは異なり、大学は授業によってクラスのメンバーがコロコロ入れ替わるので、クラスターが発生する可能性が高いを言われており、大学側も対面授業に慎重にならざるを得ないのかなと。

そう考えると、図書館も利用できず、友達作りもできず、安くて美味い学食も食べられないって状況に加え、授業が全部オンラインの大学に年間100万円も払って進学したいですか?

なんか、オンライン授業のみになって学費返還を学生が要求し、大学側がそれを拒否するってニュースもあったりしますし。




まあ大事なのは、

・オンライン授業であってもその学費分の価値があるかどうか?

・それを理解した上で大学進学をするかどうか判断する?


ってことでしょうね。


☆☆☆☆☆☆☆


このように書いてきたので、私は今年度の高校3年生が大学進学するのに否定的だと思われるかもしれませんが、以下の3つの点においては肯定的です。

A モラトリアムだと割り切ることができるケース

B 県外/国外の大学に進学するケース

C 将来海外(特に欧米)の人とビジネスをするのを見据えているケース


です。 


Aのモラトリアムっていうのはこの場合、高校生が社会人になるまでの猶予って意味合い。

社会人になるのに伴い社会的責任が生じるようになるまでの、一種の猶予期間的な。


Bに関しては、私が今まで接してきた備前市の高校生って、基本アウェーな場所に身を置いたことがないんですよね。

なので、一度も外から自分がいる環境を見たことがないんです。

でもね、若いうちに外に出ると、今までどれだけ自分がヌクヌクした環境にいたのか、アウェーではどんだけ自分が非力ですぐ失敗するのか、などが学べたりします。

これらのことって、歳を重ねてからでは学ぶのが遅くなるような内容です。

また、今自分がいる場所がどんだけ不便か、どんだけ選択肢が無いかってことを理解する上でも一度若いうちに外に出たほうがいいと私は考えます。

ずーっと自分が生まれた場所にいて外に出るのを恐れる大人って、カッコ悪いでしょ?


Cについては、特にヨーロッパなどではだいたい小学校高学年くらいで自分がオックスブリッジに行けるかどうかやソルボンヌに入れるかどうかなどが判断でき、本当に賢い人だけが大学進学する社会です。

なので、そういう国の人たちとビジネスを行う場合、相手が4大卒かどうかは非常に重要になってきます。

そうなると、ヨーロッパと日本とでは状況は異なるものの、ビジネスをする相手が4大卒でないってだけで弾かれてしまう可能性もあるわけです。

そうなってしまわないように保険をかける意味で、日本で大学進学をする価値はあるのかなと。


☆☆☆☆☆☆☆


まあ色々書いてきましたが、端的に書くと私が今高校3年生だったら、

フリーターになって1年様子見ながら大学進学をするかどうか考える

ですかね。


ただ、以前ウチに来てくれる高校生男子に聞いたところ、フリーターになるって選択をする高校生は皆無である、って言ってたから、この選択肢は現実的ではないのかもしれませんが。

とりあえず、現在のような不確定要素が多すぎる状況では、本当に自分のアタマで考える必要があるんじゃないか、ってこと。


以上、akkyでした!


生き方ランキング 

地方の若い人が都市部の飲食店で恥をかかないために知っておいたほうがいいこと

いや〜今日も梅田はえらい数の人でした。

梅田ロフトの2Fのレジ待ちも長蛇の列だし、昨日も丸善ジュンク堂書店の1Fのレジも1Fの壁をぐるっと囲むぐらい人が並んでました。

というわけで、この連休に地方から東京や大阪へ出かける若い人がたくさんいると思いますが、そういう人が都市部の飲食店で食事をするときにちょっと気をつけたほうがいいと思います。

それが何かっていう説明をする前に、地方の飲食店の状況を見ていきます。

まず、地方の特に幹線道路沿いの飲食店はハコがデカいです。

その理由は、

1 余ってる土地が多い(地方に高いビルが少ない理由と同じ)

2 家族単位(ときには2家族とかも)で移動する人が多い

といったところでしょう。

特に私が住んでいる備前市畠田は3世代同居が多く、そうなると1家族7人とかはザラでそういう家族が入るとすぐに席が埋まってしまうので、そうならないように席数が多くなっているんだと考えられます。

それと、例えば備前市の高校生男子と話していると、岡山市内に友達と遊びに出ても全国チェーンの飲食店くらいしか行ってないみたいなんです。

私が高校生だった頃は、よく友達とラーメン屋巡りとかしてましたけどね。

まあ私の場合、岡山市内の高校に通ってたってのはありますけど。


このように書いてくると、都市部の飲食店でバイトしたり働いたりしたことがある人は、私が何を書こうとしているかもう分かっているかもしれませんね。

そうです。

そういう地方の飲食店でだけ食事をしてきた人は、

お店の人の案内を待たずに勝手に席についてしまう

んですが、これはやめたほうがいい!
 
必ずお店の人の指示か案内を待った上で席につきましょう

ってことですね。 

これ、私の友人のホテルマンはそういうお客さんがいると、「あ〜田舎から出てきはったんやな。」って思うんだそうです。

彼の話によると、結構そういうお客さんいてはるみたいです。

そしてこれは、ホテルのレストランのような若干敷居が高い所に限りません。

街場の個人でやってる定食屋やラーメン屋などでも同様です。

私が月に2、3回行っている旭屋さんってラーメン屋さんがあるんですけど、店の混み具合やお客さんの食事の進み具合によって、入店時におばちゃんが「カウンターお願いします。」とか「4人席どうぞ。」(空いているとき)などと、テキパキ指示してくれます。

ちなみに旭屋さんのラーメンはこちら。

旭屋 醤油ラーメン


美味そうでしょ? 因みにこのラーメンは、「醤油ラーメン1.5(玉)、もやし抜き、ネギ多め、麺固め」っていう私のデフォルトバージョンです。

これ、おばちゃんは覚えててくれるので、入店したときに「あ、おにいちゃん、いつもの?」「はい、いつもので。」でオーダーが成立するっていう。

まさにプロのお仕事。


話を戻すと、私は備前市の飲食店に入った時にいつも戸惑いを感じていて、何でだろうって思っていたのですが、それは多分

ほとんどの店で客が来ても指示も案内も無いから

だったんですよね。 

時には、客が来たことに気づいてさえいないってことも。

この話を前述のホテルマンにすると、「ありえへんし、最悪やな。」って言ってました。

まあ今はコロナの影響で地方の飲食店でもソーシャルディスタンスが取られていてお店の人も案内するようになったのかもしれませんが、実はそうなっていないところも結構あるのでは?

なので、大人にも当てはまる人がいるかもしれませんが、特に地方の若い人が都市部の飲食店で恥ずかしい思いをしないように、このエントリを書いてみました。


以上、akkyでした!


生き方ランキング 

世界的に見て日本はバイトをする高校生が圧倒的に少ないってことから考えたこと

まず、こちらのグラフをご覧ください。

スクリーンショット 2020-07-23 18.06.01
(社会実情データ図録)


日本はアルバイトをしている高校生が、世界的に見ると異常に少ないんです。 世界的に、日本は明らかに少数派。

8.1%って・・・

他に少ない国というと、韓国、台湾、中国などなので、まあ儒教の国ってことで括れそう。

高校生は勉学に励むべし、ってことなんでしょうね。


でもね、実際に高校生って、アルバイトをしなければ本当にそのぶん浮いた時間を100%勉強に使うでしょうか?

ちょっとシミュレーションしてみましょう。

・授業を受けるなど学校にいる時間 8時間
・部活や塾 2時間
・睡眠 6時間
・通学時間、食事、お風呂など諸々の時間 2時間

もうこれだけで18時間、1日の75%を既に使っています。

これで、可処分時間は6時間ということになります。

おそらく「バイトをする時間を0にする = 勉強する時間が増える」と考えている人の論理では、この6時間をほとんど勉強に充てていると考えられます。

、そんな高校生いますか?

普通は宿題が終わったら(時には終わらなくても)テレビを見たりゲームをしたりするんじゃないですかね?

私は、この6時間の中で、例えば学校帰りに3時間コンビニでバイトをするっていう選択を高校生がしても、全く問題ないと考えます。

なぜなら可処分時間が6時間あっても、勉強をする時間は増えず、むしろゲームなどをする時間が増えるだけだと思っているから。

赤穂線の電車内で見る緑陽高校生を見るにつけ、そう思います。95%くらいの高校生がゲームしてますもんね。

それに、むしろ私は勉強できる時間は制限された方がいいとさえ思っています。

なぜなら、勉強できる時間が長ければ長いほどダラダラしてしまう一方で、勉強できる時間が制限されればされるほど集中できる上に、限られた時間でどうすれば成果をあげられるか考えたり工夫したりし始め、タイムマネジメントスキルが身につくから。

おまけに、お金も稼げるし若いうちに金銭管理のスキルも養えるし、良いことずくめです。

まあ公立高校だと校則で禁止されてるからっていう理由もあるとは思いますが、地方の教育熱心な親はアルバイトなんてしなくてもいいように高校生の子供にお小遣いを与える、っていう文化が残っているように思えてなりません。

私の場合は、父がそういう考えの持ち主ではなく、彼のほうから「バイトせんか?」って持ちかけてきたので、「じゃーやる。」って私がOKしたって経緯があり、高校3年間アルバイトをしました。

なので、通学の定期代は親が払ってくれていましたが、当時お小遣いはもらってませんでした。

まあその辺はご家庭によって色々違ったりしそうですが、地方の人って未だにアナログな人が多く、タイムマネジメントの概念が無い人が多いと感じることが結構あります。

例えば、リアル銀行に行き順番を待ってから現金で振り込みをしたり、わざわざ30分もかけて(往復1時間)買い物に行ったりとか。

ネットバンクを利用すれば24時間家に居ながらにして振込みができるし、Amazonで買えばリアル店舗への往復の時間もなくすことができるにも関わらずです。

2拠点生活をしていると、こういう時間に対する考え方において、都市住民と地方住民の格差がどんどん拡大していってるとリアルに感じられます。

もう高齢者の方はタイムマネジメントの発想がなくても仕方ないと思いますが、高校生がアナログな環境下でそういう発想ができないっていうのはちょっと怖いなと。

なので、それが可能な環境であれば、日本の高校生はもっと積極的にバイトをやっていけばいいんじゃないでしょうか?

私は私で、私が伝えられる範囲で備前市の高校生たちに、そういうことを伝えていければいいなって思ってます。


以上、akkyでした!


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備前市の高校生が今のうちにやっておいたほうがいいこと

岡山の県立の学校って、基本的に6月1日に再開するんですよね?


 

でも再開したとしても、最初の1週間は短縮授業になりそうだし、コロナ前の授業に戻るにはまだ時間がかかりそう。 

大学進学を目指している人は、今年の受験がどうなるかなど不安も多いと思いますが、今の状況を前向きに捉えればこの時期だからこそできることもあるのでは?

というわけで、私が考える備前市の高校生が今のうちにやっておいたほうが良いことを書いていきます。


1 PCを買う

岡山の県立高校ってオンライン授業やるんですかね?

一応準備は進めてるっぽい感じですか?

ワクチンや治療薬が一般的に使用できるようになるには時間がかかりそうなので、学校の全ての授業を従来のようにリアル対面授業に戻すのはかなり先になりそう。

ってなると、授業の一部はオンラインで運営されざるを得なくなります。

そういう時にスマホだけだと、動画を見てドキュメントを作成したりエクセルで表計算したりすんのは、無理ゲーです。


それに加えて、スマホは今の所はどこまで便利になっても所詮「消費(あるいは浪費)」サイドのデバイスでしかありません。

これ読んでる備前市の高校生に聞きたいんですけど、スマホで何してますか?

赤穂線の車内で見かける彼らの様子では、ゲームか動画視聴、LINEでのチャットくらい。

全て消費サイドの活動です。

やはり長い文章を書いたり、エクセルでモジュール作ってマクロ書いたりするような「生産」サイドの活動は、まだまだPCが必要かなと。

こういう書き方をすると語弊があるかもしれませんが、大した野望もなく自分が下流でもいいというのであれば、ずーっとスマホを使用し消費し続ければいいと思います。

ただ、将来儲けたい、世の中に貢献したい、困っている人を助けたいと思っているなら、今のうちにPCを使えるようになっておいたほうがいいです。

幸い、備前市では高校生(2・3年生)にも2万円が支給されます。




なので、この2万円をPC購入に充てたらいいんじゃないかと私は考えます。

今、ノートPCってめっちゃ安いですよね。

まあ2万円では買えませんが、貯金と合わせれば購入は可能かと。

だいたいAmazonでは今から紹介するくらいの価格のものがあったりします。

まず、MicrosoftOfficeが必要なんだったら、これ。




一応、Amazon's Choiceの商品です。


で、Googleで全て完結させられるのであれば、こちら。





スペックもそんな悪くなさそう。


まあ、特にPCは家電量販店で買うとめっちゃ高いので、買うのであればネット一択でしょうね。


2 自分が現在興味があるものを一度突き詰めてみる

これ、私が今の高校生だったら多分やってます。

ここぞとばかりに「まとまった時間が取れないとできないこと」に取り組むってこと。

私はミステリーが好きなので、私だったらおそらく

・翻訳物の登場人物が多い大作ミステリーを一気読みする

だろうと思います。

海外物の登場人物の名前って覚えにくいので、間を空けて読むとその人物がどういうキャラ設定でその時点までにどんな行動をしてきたか忘れちゃうんですよね。

なので、時間が取れる時に一気読みしたい。

ここでポイントなのが「将来何かの役に立つかもしれないから」という動機付けではなく、あくまで「自分が興味を持っていたり、純粋にもっと知りたいから」突き詰めるってこと。


自動運転車に興味があるなら、それ関係の動画を見まくるっていうのもいいです。

ちなみに、私が日本語学校の大学受験クラスの小論文の授業で3年前に留学生に見せた動画がこちら。




これ、結構インパクト大きくないです? 


あるいは、サッカー少年で戦術に興味を持っている人は、過去のW杯の動画を見て研究したりそれ系の本を読んだりして、自分が全日本の監督だったら仮想敵チームを設定した上でどの選手をどこに配置してどんな戦術で攻めるか、といったことを考えてみるのも面白そう。


料理が好きなら、今まで一度も作ったことがない料理や新しいジャンルの料理を作ってみるのもチャレンジングで楽しそう。


できれば突き詰めた結果を他者に伝えられるようにできるに越したことはないと思いますが、それ自体が自己目的化しない程度にまとめれば大丈夫。


まあこの2の興味があるものを突き詰めるためにも、PCはあったほうが効率的に進められそうかなと。


一見こういう時期は停滞期だと思いがちですが、それを少しでもポジティブにと耐えることができれば有意義な時間に変えることができるんじゃないでしょうか?


大学生になるとバイトに時間が取られ、社会人になって家庭を持つとさらに様々なことに時間が取られますが、高校生であればタイムマネジメントさえしっかりできれば自分がしたいことに時間が使いやすいですよね?

こういう時期だからこそできることを遠慮なくやってみたら、っていう提案でした。


以上、akkyでした!


生き方ランキング 

岡山の高校生は今の大学生より高い情報リテラシーを身につけよう

先日、こんなニュースを目にして暗澹たる思いになっちゃいました。




岡山の大学生、情報リテラシー大丈夫なんですかね? 

今時、希望就職先1位が銀行って・・・そして2位が新聞社って・・・


因みに情報リテラシーっていうのが何かというと、

・自分にとって必要な情報が取捨選択できる

・受け取った情報が正しいか、あるいは価値があるかどうか判断できる

・情報の内容を正確に理解できる

などのスキルを指します。


というわけで、もう少なくとも岡山の大学生にこういうことを発信しても間に合わないですが、高校生、特に備前市の高校生に向けてこの就職先関連の情報リテラシーについて書こうと思います。


1 過去の評判は忘れて、現状⇨未来像を考える

現在の岡山の大学生に中国銀行が人気があるのは、おそらく過去の評判が良かったからって理由以外にはなさそう。 

今までの「中国銀行に就職できたら将来安泰」って評判を今でも信じているんでしょう。


これ、3年も前の記事です。




この段階でもこんなに大規模にリストラを計画していたのに、今の大学生はどんな情報を得ていたのでしょうか?

私なら、このニュースを知った段階で希望就職先から銀行はハズしますけどね。


まあ百歩譲ってこの情報を知らなかったとしても、以下の情報は常識的に知っている人が多いハズ。

1 若者世代の人口が減っている

2 若者世代の雇用が不安定化&収入が減少している

3 クラウドファンディングが一般的になりつつある


いかがでしょうか?


ところで、銀行は何で儲けているか分かりますか?

まあ答えを書いてしまえば、少なくとも今までは住宅ローンでした。

では、どんな人が住宅ローンを組んでくれていたのでしょうか?

そうです!今までは若者世代の夫婦だったんですよね。

私のイメージでは20代後半〜30代前半っていう世代。

さて、2020年現在でこの世代の人がどれくらいいて、どれくらいの割合の人が住宅を購入するでしょうか?

そこで先に挙げた1〜3の1と2が深く関わってきます。

1に関しては、最近だとこんなニュースも。



かなりショッキングじゃないですか?まあこのニュースは、若者というより子供についてですけど。

若者世代の人口が減っている上にその世代の雇用も不安定で収入も減っている局面で、そういう人たちが住居を購入するでしょうか?

それに加えて住宅の購入に関しては、ローンを組んで住宅を購入するケースではその住居は資産であるとともに負債でもあるという事実を知る人が増えていることを踏まえても、銀行が住宅ローンで儲けを得ることは難しいのでは?


それから、住宅ローン以外でも銀行は事業者に融資を行い貸し付けますが、それも3のクラウドファンディングが台頭してきたことにより銀行の融資の存在価値が低下しています。

なので、事業者や企業への融資の儲けもあまり期待できないってことになります。


詳しく書くと話がややこしくなるのであまり詳細は書きませんが、銀行は投資信託の販売に関しても金融庁から「あれやっちゃダメ。これもやっちゃダメ。」をかなり制限を受けているので、その方面での儲けもあまり期待できません。

こういうことが、「現状⇨未来像」を考えるってことなんですよね。


2 情報のアップデートがされていない親からの忠告は華麗にスルーする

先述の1がなされている親の忠告は聞いていいと思いますけど、過去の価値基準で色々親が忠告してきたとしても華麗にスルーしましょう。 

なぜなら、そういう親の忠告の根拠はその親が就職する時代の状況に基づいているから。

例えば、今の高校生の親が40代半ばくらいだと仮定した場合、少なくともその親は20年くらい前の情報に基づいた忠告をしている可能性が高いです。

でも、20年前の状況って、現在の社会で就職しようとする場合には全く役に立たないんですよね。

その頃って、スマホすら存在しない社会だったわけですから。

人としての振る舞いや行動などは参考にしてもいいと思いますが、就職先選びに関してはそういう人の忠告を受け入れる価値は高くはないです。


☆☆☆☆☆☆☆


就職に関してはあくまで本人の責任であり、いくら親に指図されても親は責任取ってくれませんし、とりあえず情報リテラシーを身につけて考えましょう。

とりあえず、過去のことは置いといて、現在の事実を参考にしたらいかがでしょうか?


以上、akkyでした!


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高校生バイトくんの定期テスト「現代文、古文、英語」のフィードバック

うちに来てくれてる高校生バイトくんの中のサッカー部員男子くんの、学校の定期テストのフィードバックを行いました。

フィードバックといっても、彼は賢いようで間違いもあまりなかったので、間違ったところについて、


  1. なぜ間違ったのか?
  2. 正しい答えは何か?

と、その関連の解説をしただけですが。 

なので、今から科目別に私が行った解説を載せていきます。


☆☆☆☆☆☆☆


1 現代文

・「AはBと同じである」っていうような文のBを考えさせる問題の考え方

現代文のテストに使われていた文章の、上記の文なんですが、この文の中でAは明示的に書かれてませんでした。

なので、Aは何か?ってところから考えてもらうことに。

彼はカンがいいので、改めて落ち着いた状態でこういう聞き方をすれば、何が主語だったのかすぐに把握できてました。

やっぱテスト中って焦ったりしますしね。


・文章全体の内容と一致する選択肢を選ぶ問題の時は、文末に注意する

彼の学校の現代文は種類が2つあって、ザックリ分けると精読と速読みたいな感じ。

で、速読の方は文章の量がかなりあり、彼の場合最後のほうの問題は明らかに時間がなかったような回答用紙でした。

で、これはかなりテクニカルなことなので本来であればあまり教えないほうがいいかもと思ったんですが、あとちょっとしか時間が無い時のみ使えるテクニックとして、選択肢の文末が「〜なければならない」や「〜べきだ」の時はその選択肢が正解である確率が低い、ってことを伝えました。

言い切りすぎなんですよね。

また、「全てが」や「全員が」などが入っている選択肢も怪しいとも言いました。


内容一致の4択では、選択肢の2つくらいはこういう文末になっていることが多く、あと1分しか時間が無い時などは、4つの中から平等に選ぶと政界の可能性が25%であるのに対し、4つの中から2つを除外できればその可能性が50%に高まります。


2 古文

・品詞の概念の確認

彼、古文に苦手意識があり、当時の日本語の品詞の概念もあまりよく理解できていない感じでした。

私「品詞って分かる?」

高校生男子「形容詞とかそういうことですか?」

私「そうそう!じゃー助動詞ってどういう働きをする品詞か分かる?」

高校生男子「よく分かんないっす。」

私「助動詞って、その漢字を見たら分かるように、動詞を助ける働きをするんだよね。」

高校生男子「英語のcanみたいなもんですか?」

私「そうそう!だから、例えば現代の日本語で推量を表そうと思っても、動詞の活用だけではそれが不可能だから『う』(「だろう」の「う」)っていう助動詞に助けてもらうんだよね。」

高校生男子「あー、分かりました。」


っていう感じで、この時話していた現代の日本語を古文の文法に置き換えて改めて説明したところ、腑に落ちていたようでした。


・活用形の覚え方

活用形って見てるだけでは覚えにくいので、私高校生の時は声に出して覚えてました。

なので、そのことを彼に提案。

例えば、打ち消しの助動詞「ず」だったら、未然、連用、終止、連体・・・の順に、「ず、ざら、ず、ざり、ず、ぬ、ざる、ね、ざれ、ざれ」といった具合。


・敬語の種類と、誰の行動で誰に対する敬語なのか?

これ、ホンマど定番の設問ですよね。

彼に聞くと、尊敬語と謙譲語の違いは分かっていたので、どの動詞が尊敬語でどの動詞が謙譲語なのかにいちいち意識して読むことを提案。

それと、当時の日本語は主語を明示せず、あたかも「敬語の種類で主語を類推しろ!」と言わんばかりの記述だったので、「誰が」っていうのが書かれていない文は動作主が誰なのか考えながら読んでね、と伝えました。

この点において、古文とスペイン語って似てるんですよね。

主語を言わなくても動詞の形を見たら誰の行動か分かるっていう。


ちなみに以前、古文のメジャーな物語などのストーリーを知っておけばその場面が出題された時に、登場人物の関係性がすぐ把握でき、こういう問題が解けやすくなるから、漫画でもいいから源氏物語とかは読んでおいたほうがいいよ、って伝えました。


3 英語

・品詞の概念の確認

古文も英語もそうなんですけど、自分が普段あまり触れていない言語を理解するのに、品詞の概念はそれを助けてくれると私は思ってるんですけど、日本語教育なんかでもあんまり品詞って注目されていない感じがします。

彼の場合もそうで、品詞をあまり需要なものだと思ってないように私は感じました。

で、本来「carefully」って書かないといけない部分に、彼は「careful」って書いてたんですよね。

私「形容詞って、どういう働きをするものか分かる?」

高校生男子「主語を説明する、とかですか?」

私「うーん、そういう時もある!結論から言うと、名詞を説明するんだよね。だから、『赤い車が目の前を走っている。』とかいう文だと、確かに主語を説明してるんだよね。」

高校生男子「なるほど!」

私「じゃー、副詞って何か分かる?」

高校生男子「分かんないっす。」

私「形容詞が名詞を説明するのに対して、副詞は動詞や形容詞を説明するんだよね。」


だいたいここまでの説明だけで、彼は正しい答えを理解してました。


☆☆☆☆☆☆☆


他にもまだちょっと色々説明したと思うんですが、もう彼がテストを持って帰っちゃてて、今何も残っていないので覚えている範囲だけで書きました。

彼本人にも言ったんですが、間違えた箇所を左一考することにより、次同じような問題が出ても正解することができるようになれば、間違いの総数が減り、さらに高得点が狙えるようになります。

なぜかは分からないんですが、私は意外と大学の受験勉強の内容をまだ覚えていたりするので、その知識に加え日本語教師で身につけた知識、読書などで身につけた知識など、持てるものを余すところなく彼らに伝えていけたらいいなと思ってます。


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ひょんなことでたどり着いて、高校生バイトくん達に伝えたい「なぜ学校で勉強するのか?」に対する1つの答

まずは、初夏にご近所のおばあちゃんと雑談した内容をご紹介します。

その時は私が備前邸で庭づくりをしていて、そこを通りがかったおばあちゃんと庭先で庭づくりの話が始まりました。

その時私は黒松の剪定のやり方がよくわかっておらずその旨を伝えたところ、「じゃーちょっと来なさい。」と言って、そのおばあちゃんのお宅に連れて行ってくれ、お庭を拝見しました。

その時に「台風なんかで庭木が倒れたらいけんから、庭木っていうもんは1階の屋根より高うしたらいけんのんじゃ。」という話をされ、初耳だったし「なるほどなぁ〜!」って思いました。

その時に、私は庭の奥に見慣れない黄色い花を見つけたので、「あの花って何ですか?モッコウバラとかですかね?」と聞いたところ、「ど忘れした!あ、あれ山吹、山吹。」とのこと。

山吹なら私に家にもあるのですが、おばあちゃんの庭のは一重ではなく八重の山吹だったので、私は分かんなかったんです。

そこで、「じゃーあの山吹は八重咲きなんですね?」と聞くと、「そうそう・・・」と肯定はしてくれたんですが、その時は何か思い出せなさそうな様子でした。 


後日、また庭仕事をしているとそのおばあちゃんが通りかかり、「思い出した!」って言うので何を思い出したのか聞いてみたら、

七重八重 花は咲けども 山吹の 実の一つだに なきぞ悲しき

って、短歌が出て来たんです。 

庭先の立ち話で短歌が出てくるって、畠田の住人ってどんだけ教養高いの?

もしかしたら、教養の無い私はうっかり間違った所に入り込んじゃったんじゃないか、とまで思いましたもん。


で、ざっくり上の短歌の意味を説明すると、「(一重咲きと違って)八重咲きの山吹は花は咲くんだけど、実が一つさえ実らないのは悲しいことだなあ」的な内容です。

 
この短歌をネットで調べてみたところ、こちらのページ(→太田道灌と山吹の里伝説)にたどり着いて何回か読んだんですけど、どうしても「蓑」と「山吹」の関係が分かりませんでした。

でも、一応短歌自体は覚えたので、歩いている時などずっと考えていたところ、やっと分かったんです!


下の句の最初の

み(実)の一つだに

の部分が、解釈のしようによっては 、

蓑(みの)一つだに

になることに気づいたんです! 


つまり、蓑を求められた少女が山吹の花を差し出したのは、この短歌を通じて「蓑1つさえ無い」ことを暗示してたわけです。

ところが、太田道灌はこの歌を知らなかったため、憤慨したというわけ。

しかし、家臣から後でこの歌に事寄せた行為であったことを知らされ、己の無学を恥じて歌道に精進したんですよね。

この伝説の教訓は、「教養が無いと、教養がある相手の行為や態度を誤解することがあり、できるだけ教養があるに越したことはない」ってことじゃないかと。


そのことと、私自身やっと「山吹」と「蓑」を結びつけて理解できたことを鑑みても、そこには

  1. まず、その短歌自体を暗記している
  2. 「実の」と「蓑」が掛詞の関係である可能性に思い至るための、掛詞の概念

という教養があったからこそなんですよね。 


☆☆☆☆☆☆☆


というわけで、「なぜ学校で勉強するのか?」に対する1つの答えとして、

教養を身につけるため

ということがあると考えています。 


えてして、私たちは高校時代などに「こんなこと勉強して、将来何の役に立つの?」と考えてしまいがちですが、実はこういう考え方って「学問は実用的でなければならない」という前提に立っての思考です。 

でも、全ての勉強が実用的でなければならないのでしょうか?


っていうか最近思うのは、将来その勉強が役に立つかどうかは、学習者によるんじゃないかってこと。

その学問を実用化するかどうかは、学習者本人が決めることなんじゃないかと思うわけです。


そして、実用化しないまでも、人生を豊かにし、些細なことでもより深いところまで味わうことができるようにするのが、勉強することで身につく教養なんです。

私は教養が無いので上記の短歌と伝説を結びつけるのに時間がかかりましたが、そういう教養があればたちどころにその関係性を洞察し、より深い理解が可能になります。


結局、学校の勉強っていうのはそういうことなんじゃないかと思います。

勉強で得られた教養があれば、一見無関係に思えることや意味が無いように思われることがあっても、そういうことを結びつけることができ、文学作品を読んだりしている時間もより豊かになり、QOL(Quality Of Life)の向上が見込めます。


煎じ詰めれば、学校で勉強するのは、人生を豊かにするためということができます。


学校での勉強は、実学など他にもあるとは思いますが、やはり汎用性のある教養を身につけるためっていうのが、私が到達した勉強の1つの答えです。


なので、次に高校生バイトくん達が来たらこのことを伝えて、もしかしたら意味を見いだせていない日々の勉強に意味合いを持たせられたらいいな、って考えています。


以上、 akkyでした!

私の世間話の内容と日本史の知識が繋がってきたバイトくんに作った、akky家の鶏の竜田揚げ

以前世間話で、

私「岡山ってネーミングで「桃太郎」 に依存しすぎ。今「桃太郎線」って言ってる元吉備線も吉備真備フィーチャーすればいいのに。

バイトくん男子「吉備真備・・・?」

私「日本史で出てこなかった?」

バイトくん男子「いや、覚えてないっす。」

私「そうなんや。さらに備前関連で言うと、ちょっと時代はズレるけど和気清麻呂とかも日本史界隈では超メジャーだよ。」

バイトくん男子「和気清麻呂は聞いたことあります。」

私「清麻呂さんがいなかったら、それ以降の日本の歴史がかなり変わってたと思うよ。」


という流れで、称徳天皇と弓削道鏡と清麻呂さん、宇佐八幡宮の神託について説明。

 
ここまでが、以前に行った世間話の内容。


で、昨日のこと。

バイトくんが来ることになっていたので、予め先月の高校の定期テストの問題と回答を持ってくるように言っておいたので、それを見せてもらっていた時のこと。

バイトくん男子「日本史が悪かったんすよね〜」

私「ちょっと見せて。」


なぜか問題用紙は無く回答用紙だけだったんですが、岡山の代表的な「造山古墳」が答えられてないっていう・・・


このテストには出題されてはいなかったんですが、岡山の歴史上の人物の話になった時に、

バイトくん男子「そーいえば日本史の授業で、和気清麻呂出てきました!」

私「あ、こないだの話のやつやんね。」

バイトくん男子「なんか、清麻呂さん変な名前つけられたんですよね。」


世間話をした時に私はそこまで話をしなかったので、おそらく日本史の先生が授業でそれに言及したのだと思われます。

因みにその変な名前っていうのが、「和気穢麻呂(わけのきたなまろ)」って名前で、ネーミングセンスが小学生レベルです。


なので、前にした世間話よりもうちょっと深掘りしてまたその時のことをご説明。


で、私が思ったのは、こんな風に世間話レベルの会話で情報を提供しておくと、実際の授業でその情報と授業の内容をつなげやすくなって、その結果エピソード記憶として残りやすくなるんじゃないかってこと。

なので、こんな感じで世間話を時代を経ながら日本史について語り、またそれと同時に古文の知識もそれに絡められないか思案中です。


☆☆☆☆☆☆☆


この時はバイトをしてもらう体では無く、バイトとは別に彼だけに依頼していた任務遂行してくれたことに対するお礼をする場だったんです。

というのも、庭木の水やりの関係でできるだけ大阪には岡山が雨の日に帰りたかったという事情ががります。

ところが、岡山が晴れの国すぎて週間天気予報で3日後が雨の予報だからその日に大阪に帰ろうと思っていたら、1日経過したら晴れの予報に変わり雨の予報が1日ズレるってことが繰り返され、雨がまるで逃げ水のように追っても追っても逃げていき、帰るに帰れない状況が続きました。

なので、いつでも大阪に帰れるように、備前邸から一番近いバイトくんに私が大阪にいて備前が晴れている時に、水やりだけお願いしました。

で、何度かそれをやってくれたので、その労いのために来てもらったんです。

あと、バイトくんに作業してもらうほどでも無く、また1人でもできるけど2人でやると生産性がぐっと高まる作業を手伝ってもらいたかったていう事情も。


前もって何が食べたいか聞いたところ、私がバイトくんたちに作った初めての料理でもある「akky家の鶏のの竜田揚げ」です。

これです。

akky家の鶏の竜田揚げ


多分、akky家の竜田揚げの下味は独特なんですが、それがバイトくんのお気に召したらしいです。

竜田揚げは小麦粉では無く片栗粉を使うので、サックリ感が唐揚げよりも増しますし。白い部分は片栗粉が多い部分です。
 

自分で食べた感じでは、今まで作った中で最もakky母が作ったものに近いかなという印象。

今回は特に、色々と仮説を立てて工夫してみたので、それが実を結んだ感じです。


それと、付け合せ。

備前焼 付け合せ


せっかくなので、備前焼に盛ってみました。 

右から、パプリカのマリネ、きゅうりとツナとショートパスタのマヨネーズ和え、焼きズッキーニです。

ズッキーニは、ただ塩で焼いただけなんですが、バイトくんは「めっちゃ美味いっす。」って言ってくれてました。

ただ、パプリカのマリネをあんま食べないから聞いてみると、

バイトくん男子「オレ、お酢系のものちょっと苦手なんですよね。」

ってことでした。


というわけで、私の目標1つ発生。

それは、

・何をどう調理すれば、彼がお酢関係の料理を美味いと思ってくれるのか試行錯誤する

です。


それは置いといて、私が酢の物系の料理を出した理由として、揚げ物の時はお酢で口の中をさっぱりさせたほうが揚げ物を食べやすくなり、料理はそのようにトータルで考えたいという旨の説明をしたところ、納得してくれたようでした。


あと、付け合せの右にあるのがハマグリのお吸い物なんですが、一般的なハマグリのお吸い物なんで特に画像は撮りませんでした。


☆☆☆☆☆☆☆


それにしても、今回のテストではそれが実現できませんでしたが、私の世間話が彼らの学力向上に寄与する可能性があり、実際にそうなるかもしれないって思うとワクワクします。

良い方向に行けばいいな。


以上、akkyでした!


生き方ランキング 

【祝】akkyの青空教室スタート!第1回目は古文の和歌の技法の解説と、先生による出題傾向に言及

ウチのバイトくんたちは先週が全員テスト週間で、かなりの人が「古文ができなかった」って言ってたし、「古文ムズい」っていう声が多かったので、前々から考えてた青空教室の第1回目を行うことを決定し、第1回目に「古文」を取り上げることにしました。

で、予め彼らに「問題用紙と回答用紙を分析したいから 、テストが返ってきたら持ってきて。」ってお願いしており、それを覚えていた男子が問題文だけ(回答用紙はまだ返却されてないものが多かった)持ってきてくれました。

そしたらやっぱり出てました!係り結び。


というわけで、今日は和歌の技法についての授業を青空の下で行いました。

そのためにカキツバタを買ったり(→日生のすずき花店に行って杜若(カキツバタ 学名 Iris laevigata)を注文したワケ)したわけですし。 

また、この時のために100均で小さい黒板とチョークを買っておいたので、それらも使いました。

これ、めっちゃ書きにくかったですが、板書しながら説明していった結果の、最終的な板書がこちら。

akkyの青空教室 古文 和歌の技法 カキツバタ


ところどころ消えちゃってますし、「思う」の「う」の右上の字は連体形を表そうと「体」って字を書きたかったんだけど書き損じたものです。

分かりますかね?私がしたかった説明。


まずは、伊勢物語の中の「東下り」の場面に出てきた和歌なので、京都の貴族たちにとって都を離れて東に行くとはどういうことなのか、ってところから説明。

よくある和歌のパターンとして、事情があって都を離れている人が、京都でよく触れていたものを目にしてはハラハラと涙が袖を濡らす、ってパターンが多いのでそれも説明。


で、バイトくんたちにこの和歌や技法に関連づけて「◯◯って知ってる?」って質問しながら、その質問の答えに応じて次にする概説の内容を変えたりしていました。

この辺は、日本語教師をやってる人なら誰でもお持ちのスキルではないかと。


また、二重敬語がなぜずーっとこのころから天皇以外の人に対して使うと誤用なのかって話もし、彼らも興味深そうに聞いてました。

まさか日本語教師の人で、「二重敬語もあくまで言葉の揺れであり、誤用ではない!」って人はいませんよね?

それと、動詞の部分が二重敬語になっていることが判断でき、その動作の主体と受け手が特定できさえすれば立場関係も分かるし、敬語の種類も特定できるってこともご説明。

それから、テストの特定の問題にも触れました。

今日は2人に授業(?)を行ったんですが、問題を持ってきた男子ではない男子が雑談の中で「え〜ず」(〜できない)を持ち出したので、それが正解になっている問題に皆で取り組んでみました。

で、そこまで私がかいつまんで訳していき、ヒントも散々与えて2人に何が入るか聞いてみたところ、さっき言及した男子も「分かんないっす!」と。

なぜ・・・?


「さっき自分で言ってたよ。」と言っても、「えぇ・・・」と当惑するばかり。

なので、仕方なく「え〜ず」と正解を言うと、「あ、そういうことか!」という反応。

もしかしたら、難しく考えてたのかもしれません。

青空教室を続けて行く上で、その辺の各人の思考の傾向を把握する必要がありそう。


☆☆☆☆☆☆☆


それと、この古文の問題を作った先生は、もしかしたらシラバス的な影響もあるかもしれませんが、もし自由裁量で問題を作られたのであれば、「現代語にもある語彙だけど、現代語とはビミョーに意味がズレている語彙の意味を問う傾向」があると思ったので、それも伝えました。


☆☆☆☆☆☆☆


これ、書こうかどうしようか迷ったんですが、私が現役の時に受けたセンター試験の古文。

間違いはありませんでした。

古文、得意なんで。


さらに古文だけでなく、私の持てる勉強関連の知識を余すところなく彼らに伝えていければいいな、と考えてます。

そしてそのことで、(成績ではなく)学力を上げて言ってくれると嬉しいな、と。


以上、akky でした!


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ゲームばっかりやってると思いきや、きちんと本を読み進めてる高校生バイトくんたち

そろそろ高校生バイトくんたちに「タイムマネジメント」について伝えていきたいと考えていて、暇なときに何をしているか聞いたところ、最初の3人のうち2人がゲームって答えたので、それ一番アカン奴やんって思いました。

だから、本も「時間が足りません」とか「なかなか忙しくて」などと言い訳をしながら読み進めてないのかと思っていましたが、全員が先月の段階で2冊目を借りていきました。

素晴らしい!


依存症的に時間泥棒に時間を盗まれていたり、本来自分でしなくてもいいことまで全部やったりする(→「自分一人で全部やる」から卒業しよう)大人が多い中で、ゲームもしてるようではあるけれども既に「自己投資」に時間を使うことができていて、前述のような大人たちよりよっぽど偉いです。

 
☆☆☆☆☆☆☆


まずは、帰宅部員男子。

彼は3人の中では2番目に多くゲームをやっていて、彼と話している時に冒頭のタイムマネジメントの話になったので、こちらを貸しました。

勝間和代著「 無理なく続けられる年収10倍アップ時間投資法」

Amazon

無理なく続けられる年収10倍アップ時間投資法
勝間 和代
ディスカヴァー・トゥエンティワン
2007-10-12




楽天ブックス

無理なく続けられる年収10倍アップ時間投資法 [ 勝間 和代 ]
無理なく続けられる年収10倍アップ時間投資法 [ 勝間 和代 ]


Amazonも楽天も、電子書籍版はありませんでした。


これも一応私が独断で選んだんですが、 なぜこれを選んだのかと言いますと、私が伝えたいタイムマネジメントのシステム化や手法が全部入ってるから。

コスパの良さ、ですかね。


そして、サッカー部幽霊部員。

「NHK連続テレビ小説 ごちそうさん レシピブック」

Amazon

NHK連続テレビ小説 ごちそうさん レシピブック
【製作協力】NHKドラマ制作班+広里貴子
朝日新聞出版
2013-12-20





彼は家族のご飯を作っているので、またまた料理関係にしてみました。

前に貸したのが、料理食材の性質や特徴についてだったので、今回は実践的なレシピ本にしました。 


この書籍はレシピだけでなく、関東と関西のお味噌汁の違いや、エッセイ的なものも載っているので色んな文章を読むことが可能です。


最後にサッカー部員。

ちきりん著「未来の働き方を考えよう」

kindle版





楽天ブックス

未来の働き方を考えよう 人生はニ回、生きられる (文春文庫) [ ちきりん ]
未来の働き方を考えよう 人生はニ回、生きられる (文春文庫) [ ちきりん ]


楽天KOBO

未来の働き方を考えよう 人生は二回、生きられる【電子書籍】[ ちきりん ]
未来の働き方を考えよう 人生は二回、生きられる【電子書籍】[ ちきりん ]


来ました!ちきりん本。


彼は最初金融関係の本がいい的なことを言っていたのですが、備前邸にある金融関係は高校2年生には些か難しめの本ばっかりだったので、ジャンルはかなりズレますが一番近いジャンルで最も読みやすいものを選んだ結果、ちきりんさんの「未来の働き方を考えよう」になったというわけ。

若干ジャンルが近いと考えたのは、よく「老後のためにいくら必要!」的なお金のため方の言説があったりしますが、それって平均寿命を前提としているものが多く、それ以上生きてしまうと全くその計算は意味を失ったりします。

なので、そういうお金の使い方やため方も含めて、未来の働き方をどうするかっていうのがテーマの本だからこれを選びました。


☆☆☆☆☆☆☆


彼らは今週、テスト期間中なので今は本を読んでないかもしれませんが、読み終わって返してくれる時に感想を言ってくれたりするので、その感想を聞くのが今から楽しみです。


どういうわけだか、私の周りの日本語教育関係者にも備前市のリアル繋がりにも、定期的(私の場合は毎日)に本を読んでいる人がほとんどいません。

私の場合は小さい頃から毎日本を読むのが普通だった(→私にとっての本を読むということ「読みたい本」と「読んでおいた方がよさそうな本」) ので、本を全く読まない人を全く理解できません。

自分とは全く正反対の人って理解できないことが多いのですが、おそらくそういう人って知りたいことがない人なんじゃないか、って最近思うようになりました。


彼らにはそういう残念な大人になって欲しくないので、今のうちに読書に慣れ親しみ、その楽しさを分かってもらえたらいいなと考えています。


以上、akkyでした!


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