akkyの2拠点生活奮闘記

日本語教師 akky が大阪と岡山で2拠点生活を行います。 どういう経緯で2拠点生活をするのか? 実際にどんな準備をするのか? 生活がスタート後は日々の暮らしを綴っていきます。 ご連絡はこちらまで。 → akky.nikyoten@gmail.com 2拠点生活を考えている人はもちろん、都市にしろ地方にしろ1つのエリアでしか生活してこなかった人、特に若い人にもう一方の生活や両者の違いについて知っていただけると嬉しいです。

総会

白熱しててもびっくりするくらいロジカルだった2019年度備前市畠田の自治会総会

私、備前市の70代の方って、かなりの確率で教養があると感じさせてくれる人が多いと感じています。

こないだも私が公民館の掲示板を見ていたら近所のおっちゃんが通りかかり、「何かあるか?」という質問をきっかけに、そのおっちゃんが高校は理系だったことを話してくれ、さらにどうして備前焼の土が鉄分を含むのかについて、非常に専門的に教えてくれました。

私文系なんで、ほぼチンプンカンプンでしたけど・・・

赤穂で何かが起きた、程度の理解しか得られませんでした。


さらに、私がこの畠田も含めて備前市にはやたらと神社が多く歴史が長いんですね的なことを言うと、中世くらいからの畠田の歴史を紐解いてくださいました。

これも専門用語が多く、半分くらいしか理解できずじまい。


今さっきも、山野草を門のところに置いて庭作業をしていると、「まあ、可愛い花じゃなあ!」と言って年配の女性が通りかかり、山野草や庭木について立ち話をしていると、うちの黒松と樫を見て、「だいぶ(木の高さが)たけえ(高い)けど、ホンマは庭木は1階の屋根の高さまでしか伸ばしたらおえんのんよ(いけないんだよ)」と教えてくれたり。

理由を聞いて、「なるほどな〜!」って思いました。

さらにご親切なことに、ご自宅まで私を連れて言ってくれ、剪定について説明してくださいました。


☆☆☆☆☆☆☆


そんな住民が住む畠田の自治総会が昨日行われ、私も参加しました。


去年の総会(→住んでる地区の自治会の総会に参加したら侮れないレベルだったのと、その時思ったこと)も相当衝撃的でしたけど、今年度はもっとスゴかった。


今回も議題は複数ありましたが、まず説明があった収支報告に対するツッコミが入り、そのツッコミはBS(バランスシート)へのツッコミで、私は金融の本を読んでたからそのツッコミが理解できたけど、月給をもらっている立場の人にはその指摘の意味さえわからないんじゃないかって思うレベルの質問でした。


で、以下私が総会の議論でロジカルだと思った点を書いていきます。


1 事実と意見をきっちり分けられている

これ、アジア系の人ってなかなかできないことが多いんですよね。

私も留学生に小論文の授業なんかをしていて、身にしみて感じてました。

事実と意見の区別ができず、一緒くたにしてしまう人の多いこと!

それは留学生だけでなく、一般的な日本人にもありがちです。


ところが、特に自治会長のそれらのきっちりした区別が徹底してました。

住民からのツッコミ的な質問があった時も、どこまでが事実で、どこからが自分の推測かというのをきっちり分けて説明されてて、非常に明快な説明だと感じました。


2 ある施施策を行なった場合と行わなかった場合どっちも想定した上での議論になっていた

自分の主張があり、その主張が強いものであればあるほど、「それを行なった場合」のみを想定して議論しがちですが、この総会ではそう言う一方向からの意見はほとんどなく、「こうするべき!」ってポジションを取ってる人も、「それをしなかった場合」を想定していて、フェアな議論だと思いました。

ある事柄への思い入れが強すぎると、そういう考え方はできなくなったりするんですが、自分が支持していない事柄も想定した上で議論できるのって、素晴らしいです。


3 仮定したことの帰結が、理にかなっている

2にも深く関係しているんですが、「Aしたらこうなるだろう」と「Aしなかったらああなるだろう」っていう仮定と結果が非常に妥当な判断で、特に「Aしなかったら、こういうことが起きるよね」っていうのが私の思考の範疇になかったってことが多く、「なるほど!そういう事態になっちゃうんだ!」と私にとっては初めての気づきで、新鮮でした。


この辺りも、ロジックがないと大変な帰結になります。


私は個人的に、この辺りがロジカルかどうかっていうのは、その人の想像力の性質によっても左右されれると考えています。

どういうことかというと、想像力って一言で言っても、「l荒唐無稽な想像しかできない人」と「事実に基づいて、『Aという事実があるのであれば、Bとしか考えられないよね』」といったロジックで考える人に分かれると思うから。


例えば、将来AIが今人間が担っている仕事を人間の代わりに行うようになるだろうって予測を見聞きした時に、「怖い!AIなんかに仕事なんて任せられないし、でも私は失業するかも!」って思う人と、「おそらくAIが担うのはこの種のものだから、それ以外のスキルを磨けば大丈夫」って考える人との違いに該当します。


それにひきかえ、畠田の住民の方が想定し、その帰結として何がどうなるかっていうのは、私としても非常に納得感の得られるものでした。


☆☆☆☆☆☆☆


私はどっちかっていうと若干理屈っぽいので、ロジカルじゃない人にとってrは面倒臭い人のようなんですが、今住んでる地域住民の多くがロジカルであるってことがわかったので、かなり安心しました。

感情的でなく話を通じさせることができそうなので。


以上、akky でした!


生き方ランキング 

住んでる地区の自治会の総会に出席したら侮れないレベルだったのと、その時思ったこと

おとーさん(大家さん)に先週、「今度の日曜の7時に自治会長に会わせちゃる(会わせてあげる)」と言われていたのでその時間におとーさん家に行くと奥さんが出てきはって、「もう行ったで。」ということでした。

「行くって、どこへ?」って思ってたら自治会の総会ってことが判明。

おとーさんが言ってたのは、その総会で私を自治会長と引きあわせるってことだったらしいんです。

それ、言ってくださいよ ・・・

てっきり個人的にお会いするのかと思って、手土産まで買っちゃいましたよ。


というわけで、今現在点天の餃子を大阪でいただいております。

大阪のお土産を大阪で食べるっていう。


☆☆☆☆☆☆☆


で、総会が行われる私の家のすぐ目の前の公会堂に移動。


おとーさんを見つけて挨拶したら、現自治会長と今年度からの自治会長さんに会わせてくれたので、ご挨拶。


で、総会がスタート。

ザックリ書くと、

  1. 平成29年度の会計報告
  2. 平成29年度のその他の報告
  3. その他

という構成。

2は行政面での報告で、3は自治会の課題関係です。


最初はこういう総会って年配の男性ばっかりだし予定調和で和気藹々に進むのかな〜とか思ってたんですが、報告後の質疑応答が丁々発止でビックリしました。

完全に侮ってました・・・


その時に思ったのが、以下の3つ。


1 質問が鋭い

なかなか鋭い質問が、多々投げかけられてました。

その視点は私には無かったな〜っていうような質問も色々ありました。

もちろん、私はこの地区の事情には詳しくないんですが、そういうことを考慮に入れなくても相当確信をついた質問が多かったです。


2 会長や役員の理解力が高い

なんか日本語教師のミーティングとかだと質問の意味を誤解する先生がいたりするんですが、そういうのが皆無でした。

非常に理解力が高く、かつ頭の回転が速いです。

即座に質問者の意図を汲み取って、それに対する回答を話すって凄いなと。


3 合併しても根底にあるのはムラ社会

これもヒシヒシと感じました。

一応行政的には平成の大合併で「備前市」っていうことになってますが、住民の意識は元々のムラというのが1つの行政の単位になっているようです。

そして、これは備前市に限ったことではありません。

真庭市とかでもそういう印象を受けたことが何度もあります。


☆☆☆☆☆☆☆


地方だからとか年配だからとかという理由で、あまり先入観を持ってはいけないんだと、今回のことで反省しました。

やっぱり0ベースで臨まないといけないってことですかね。


以上、akky でした!


生き方ランキング

にほんブログ村 ライフスタイルブログへ
にほんブログ村 
ギャラリー
  • 大坂の鉄道インフラの変化と新駅
  • 大坂の鉄道インフラの変化と新駅
  • 大阪都心の個人経営の食料品小売店の小さな変化
  • 大阪都心の個人経営の食料品小売店の小さな変化
  • 大阪都心の個人経営の食料品小売店の小さな変化
  • 大阪都心の個人経営の食料品小売店の小さな変化
  • 大阪都心の個人経営の食料品小売店の小さな変化
  • 大阪都心の個人経営の食料品小売店の小さな変化
  • 大阪都心の個人経営の食料品小売店の小さな変化
スポンサード リンク
カテゴリー
  • ライブドアブログ