私が生まれ育った岡山県の町では、私の周りは全員日本人でした。

例えば、現在の備前市なども似たような状況だと感じます。

技能実習生など日本ではない国籍の人もいることはいるけど、日本人との間に特にこれといった交流はなく断絶されてるのではないでしょうか?

一方、例えば大阪には多様な国籍やバックグラウンドの人たちがいます。

とはいえその大阪で比較的多様な国籍に触れられる日本語教師をしていた私でも、今まで教えて来た学生の国や地域の数は16程度で、オリンピックやパラリンピックの開会式や閉会式には200近い国や地域の方が参加していたことを考えると、ごく一部でしかありません。

ましてや日本人しかいないエリアに住んでいるとなおさらです。

このことは、地方に住んでいる人は多様性に触れる機会が少ないってことを意味します。

これは特に若い人にとってはデメリットになり得てしまいます。

そのローカルエリアの常識や価値観にしか触れられないから。


☆☆☆☆☆☆☆


これは国籍だけに限りません。

今回の東京オリパラ2020では、LGBTQを公表した選手が過去最多となりました。

編み物が趣味の高飛び込みの金メダリストであるトーマス・デーリー選手など話題になりましたよね。




ただ、日本人選手で公表した選手は0人でした。 

オリンピクに参加した選手の総数は583人で、同性愛者は人口の3%から5%いると考えられるため(この数字には諸説ありますが)、本当にLDBTQの選手が0人だったとは現実的には考えられません。

おそらく、日本社会の空気では公表したくてもできないというのが本当のところなのでしょう。

経済評論家の勝間和代さんはなんでもズバズバ率直に言うイメージですが、彼女が同性愛をカミングアウトできたのはわずか3年前であったことを考えても、日本社会でカミングアウトするのはまだまだ難しいってことなのかなと。




間も無く自民党総裁選に出馬するとみられる河野議員ですが、選択的夫婦別姓に前向きだと言うだけで古参の自民党議員からは警戒されているって国ですからね。日本って。

日本は国全体がこういうジェンダーの問題が遅れてるんですよね。




ただ、日本の都市部では匿名性が高いこともあり、民間などではジェンダーに配慮する企業が徐々に増えてます。 

しかしその一方で、地方都市ではどうでしょう?

地方では周りは全員親戚か知り合いって状況が多く匿名性が低い上に、「世間体」が非常に重要です。

そんな中で、たとえ自分が同性愛者だと認識していたとしても、それを公表できるでしょうか?

特に若い時は、同性愛や異性愛に関わらず自分の性に悩む時期です。

公表もできなければ相談する人もいない状況って、非常に精神衛生上悪影響があると考えられます。

最悪の場合、自殺に至ってしまうことも。

私が知っている地方在住の同性愛者の方は、それを認識しながらも「偽装」の目的もあって異性愛者と結婚しています。

これ、お互いに不幸じゃないでしょうか?

保守的な地方都市でも多様性をどうにか一般化していく方法はないものですかね?

1つは官ではなく民間企業が推進する、ってことですかね。

日本人や異性愛者だけでなく、多様性を持つ社員を受け入れるんです。

それから個人レベルでは、SNSなどを活用するってことでしょうか。

ただ、facebookは同窓会なので同質性が高い人ばかりと繋がってしまうので、Twitterですかね。

あと、性的マイノリティの人たちとつながるアプリなどもあるので、法律違反をせず犯罪に巻き込まれないように適切に利用すれば、色んな価値観を持つ人たちと繋がれます。


☆☆☆☆☆☆☆


私は東京オリンピック・パラリンピックの開会式、閉会式、競技などを見ながらこのようなことを考えましたが、あなたはどんなことを感じたり考えたりしましたか?


以上、Akkyでした!


生き方ランキング