これ、地方自治体だけじゃなくて、たいていの日本の組織って明確な目的を設定せずに「とりあえず行動しよう!」っていう思考の順序になることが多いと感じます。

日本語学校も同様で、何か新しい教授法やアプローチが出てくるたびに目新しさに惑わされて、「とりあえず新しいことをやってみよう」となり、何のためにそれをするのかという視点がありません。

日本の会社などの組織が行うブランディングなんて、その最たるもの。

例えば、ここ数年売り上げが落ちてきた会社がブランディングを行う場合、

  • 知名度(認知率)を上げたいのか
  • 知名度を上げて売り上げを上げたいのか
  • 売り上げではなく利益率を最大化したいのか
  • ブランディングしたいのは会社なのか商品なのか

といったようにブランディングを行う目的がはっきりしないことが多いです。 

それで漫然とロゴとキャッチフレーズを考えて終わり、ってことになりがち。


でもね〜本来は目的があり、その目的を最も効率的に達成する方法がブランディングであると客観的にも判断できた場合に、初めてブランディングに踏み切るのが当然では?


☆☆☆☆☆☆☆


ここまでは一般的な日本の組織の話。

で、地方自治体に目を向けた場合も、同様の思考の流れになっていることが実際多いです。

こちらの記事(→地域振興のためであれば自治体がやめたほうがいい2つの発想)でも触れましたが 、「Bだろう」の部分、つまり今回のエントリの目的が曖昧なまま施策を打っても、多分効果は無いです。

上記の記事の中で例として挙げている「新見市のTwitter上のCM」や「赤磐市のポスター」などは何を目的としているのでしょうか?


例えば、自治体主催のイベントなんかがよく行われていますが、その場合

  • 集客数(人数)を増やしたい
  • そのイベントによる売り上げを増やしたい
  • 収入の中の利益を増やしたい
  • 自治体の存在を知ってもらいたい
  • 他地域から来た人をイベントのリピーターにしたい
  • 他地域から来た人に移住してもらいたい
  • 地元の人同士、あるいは地元の人と他地域からの人との交流の機会にしたい
  • イベント参加者に SNSなどを通じて、そのイベントの内容を拡散してほしい

といったように、目的は分解できると私は考えています。 

そしてさらに、目的が変われば打ち手も当然帰ることになります。

例えば、よく似ていると解釈される「売り上げ(額面上の数字)を増やす」というのと「売り上げの中の利益部分(いわゆる儲けの部分)を増やす」とでも、その目的を達するための方法は異なってきます。

その上、同じ「利益率を最大化する」という1つの目的でも打ち手はいくつかあったりします。

例えば、屋台などで料理を出す場合、

  1. 原価ができるだけ安価な材料を選び、さらに原価率を低くする
  2. パッケージや光熱費をできるだけ安く抑える
  3. 人件費を減らすためにボランティアで働いてもらう

などです。


また、ほとんどの地方自治体では人口が減っていっているため、他の地域から移住を促す施策を行なっている自治体が多いのですが、移住してもらう目的は明確化されてないことが多いです。

私が今適当に考えただけでも、少子高齢化が進んでいる所で移住者を増やす目的って

  • 人口増加による税収増(住民税)
  • 人口増加による消費増加
  • 地域コミュニティの維持
  • 空き家を減らす
  • 耕作放棄地の減少(移住者が就農希望の場合)
  • 年中行事や地域資産(神社とか)の維持
  • 客観的な視点の導入(ずーっと中にいると見えない部分など)
  • ダイバーシティ(多様性)の創出

などなどが考えられます。

最後のダイバーシティっていうのは、一般的にバックグラウンドや考えが多様なほうが豊かな社会だと考えられているからです。


このように考えると、例えば観光客を増やしたい場合でも、

  • 観光客数自体を増やしたいのか?
  • 新規顧客を増やしたいのか?リピーターを増やしたいのか?
  • 観光の頻度を増やしたいのか?
  • 観光客の滞在日数を最大化したいのか?
  • 観光でお金を落としてもらいたいのか?
  • 受益者は自治体なのか?地域住民なのか?
  • ターゲットは日本人なのか?外国人なのか?
 
といったように分解してから思考をスタートし、出て来たものの中から目的を明確にし、その目的から逆算して考えた方が効果的な打ち手が出て来やすくなります。

なので、漠然と色々と考えながらとりあえず始めてしまうよりもスムーズに意思決定しやすくなり、スピード感も出せたりします。


私もできる範囲で、色々思考して行動につなげていきたいと考えています。


以上、akky でした!


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